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  • ガンビアで“魔女狩り” 千人連行、迫害と人権団体

     【ニューヨーク20日共同】国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは20日までに、アフリカ西部のガンビアで国家ぐるみの“魔女狩り”が行われ、警察や軍隊などが約1000人を拘束、迫害していることを明らかにし、ガンビア政府に対し直ちに中止するよう求めた。

     アムネスティが集めた被害者らの証言によると、魔女とされた人たちは村から武装兵らにより強制的に連行、秘密施設に最長で5日間収容された。

     施設では、隣国ギニアから招かれた呪術師により幻覚作用のある薬物を強制的に飲まされ、大半が重い腎臓病となり、2人が死亡したという。また魔女であることを自白させるために拷問なども行われている。

     魔女狩りは、おばの死が魔女ののろいで起きたと信じ込んだガンビアのジャメ大統領の命令で実施されているとみられ、今月9日には300人が連行されるなど同国全土に拡大しつつあり、隣国セネガルなどに脱出する住民も出ているという。また、魔女狩りを新聞で批判した野党の有力指導者はスパイ容疑などで逮捕された。

     ガンビアの大統領府は、米CNNテレビの取材に「(その件については)何の情報もない」と答えた。

     アフリカの多くの国では、呪術を信仰する傾向が強い。

      【共同通信】