できごと【衝撃事件の核心】生活保護不正に問われた元共産党県議、「福祉のプロ」矜持の全面否認「弱者のため」+(1/4ページ)(2013.4.21 12:00

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できごと

【衝撃事件の核心】
生活保護不正に問われた元共産党県議、「福祉のプロ」矜持の全面否認「弱者のため」

2013.4.21 12:00 (1/4ページ)衝撃事件の核心 west
徳島県警に任意同行される扶川被告=1月26日朝、徳島県板野町

徳島県警に任意同行される扶川被告=1月26日朝、徳島県板野町

 大がかりな生活保護費の不正受給事件がまた一つ明らかになった。舞台は徳島県。知人の不動産業者らによる不正受給に関与したとして元県議が業者とともに逮捕され、詐欺罪で起訴された。元県議は生保費受給問題をはじめとする福祉政策のプロ。実際より安い家賃を記した書類を提出し、県から住宅扶助費をだまし取る手口で、起訴分を含め100万円を超える不正受給への関与が疑われている。その手口は大阪府警が「貧困ビジネス」業者を全国初摘発した事件とも酷似するが、26日の初公判が迫る中、元県議は「私腹を肥やしてはいない」などと一貫して容疑を否認している。(徳島支局 谷田智恒)

 

不正受給の総額は100万円以上?

 起訴されたのは元共産党県議の扶川敦被告(56)。事件の経緯はこうだ。県警は今年1月8日、扶川被告の知人で徳島市の不動産業、浜西慎一被告(36)を不正受給に絡む詐欺容疑で逮捕し、不動産会社のほか、関連先として板野郡内の扶川被告の自宅や生活相談所などを家宅捜索した。

 さらに26日、詐欺の共犯として扶川被告を逮捕した。逮捕容疑は、浜西被告や生活保護受給者の女(64)と共謀。平成22年3月、女が同県北島町から藍住町のアパートへ転居する際、生活保護で敷金分が支給される上限家賃(3万6千円)を記した虚偽の入居初期費用計算書を作成し、県東部保健福祉局へ提出した疑い。

 実際の家賃は上限家賃よりも高い3万9千円だったが、この書類の改竄(かいざん)で、翌月に生活保護の住宅扶助費として家賃3カ月分に相当する敷金など10万8千円が支給された。

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会見で「不正なお金は一切受け取っていない」と釈明した扶川被告=1月14日、徳島県庁
記者会見で頭を下げる扶川敦被告=1月14日、徳島県庁

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