[月刊チャージャー]

バックナンバー 2005年12月号
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【調査】景気予測がアイドル動向で可能!? アイドルと景気の意外な相関関係を徹底検証
 2005.12 CONTENTS
 Theme No.1
Theme No.1“一獲千金”の夢をつなぐ驚くべき期待値とは?
 Theme No.2
Theme No.2アイドルと景気の意外な相関関係を徹底検証
 Theme No.3
Theme No.3コレジャナイロボ THE STORY
 Theme No.4
Theme No.4全高3.8メートルの実物大搭乗型ロボットを作り上げた男。
 Theme No.5
Theme No.5竹原慎二のボコボコ相談室 Round.2
 Theme No.6
Theme No.6年末年始、不用意に食べるとヤバイ?!
 Theme No.7
Theme No.7お風呂に××持ち込むのって普通じゃないんですか?
 Theme No.8
Theme No.8一夜限りの再結成ライブで大失態。これじゃいかん、と本格的に再結成へ。
 Theme No.9
Theme No.9子供のころ、子供がほしかった!?
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アイドルこそ世相を映す鏡である!

 CMからグラビア、果てはスポーツ界にまで存在する多種多様なアイドル。高度経済成長期の'70年代はじめに突如として現れた彼女たちは、今まで清純派、ぶりッ子、癒し系、セクシー、萌え系などさまざまなジャンルを確立。その時代に生きる大人から子供までさまざまな消費者のニーズに応え、世相を映す鏡として存在してきたのである。

 それなら、日本の景気動向とも関連性がありそう……。そんな仮説のもと、これまでのアイドルの変遷を分析し、景気とアイドルの関係を徹底的に検証してみることにした。

バブル崩壊を予測していたアイドルの変遷

 '70年代初め、ドルショックと共に日本が国際経済の仲間入りを果たした頃、芸能界に「アイドル」が突然変異的に誕生した。

「その後、アイドルは'85年〜'87年に絶頂期を迎え、歌手として人気を集めました。そして、'88年には冬の時代へ突入。'90年代になると、グラビア、CM、ドラマ、バラエティ番組など細分化されて復活していくんです」
 そう語るのは、アイドル評論家の北川昌弘氏。アイドルの変遷は、景気を予測したかのような動きを見せているという。
「'88年にアイドルバブルが崩壊し、冬の時代に突入した原因は、大量にアイドルが登場し、お互いに潰し合った結果でした。これは、'89年に崩壊した日本経済と同じで、無計画に不動産を乱買いし、そのため需要と供給のバランスが崩れた状況と非常に似ているんです。当時のアイドルバブル崩壊はこれからの経済不況を予測していたかのようでしたね」(前出・北川氏)

 たしかに、その後の不良債権処理の時期とアイドル低迷期もほぼ一致する。さらに構造改革と共に、アイドルも変革期を迎えて細分化している。ならば、現状の「緩やかな景気回復」を考えれば、アイドルも徐々に復活の兆しを見せているということなのか。
「最近では萌え系にはじまり、キュート系やエンジェル系という新しい言葉まで登場し、市場はにわかに活気を帯びています。ただし、今はバブル崩壊前とは違い、現実感のある身近な存在としてのアイドルに人気が集まっている」(前出・北川氏)

 バブル崩壊で、この世の現実を知った日本人。もはや果てしない夢は追い求めず、確実に手の届く夢を手にしようとしているのかもしれない。

次ページでは『景気上昇、景気下降が予測できるアイドルの特徴』について検証していこう。

北川昌弘(きたがわまさひろ)氏
●美女・美少女&ドラマのアイドルウォッチャーとして、多くの雑誌で連載を持つなど活躍。公式サイト『アイドル探偵団web』では、アイドル情報などを公開。編著に『NIPPONアイドル探偵団』(宝島社刊)などほか多数。
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