石原慎太郎氏の辞職に伴う東京都知事選は２９日告示される。立候補表明しているのは都副知事で作家の猪瀬直樹氏（６６）、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏（６５）、元自民党総務会長の笹川尭（たかし）氏（７７）、前神奈川県知事の松沢成文（しげふみ）氏（５４）ら１０人で、いずれも新人。投開票日は衆院選と同じ１２月１６日で、都知事選では初めての国政とのダブル選挙になる。

　今回は石原氏の突然の辞職で準備期間が短く、各党は独自候補の擁立を見送った。自民党、公明党、日本維新の会は猪瀬氏、国民の生活が第一と共産党、社民党は宇都宮氏を支持。民主党は自主投票とする。一方、会社社長の五十嵐政一氏（８１）が２７日に新たに立候補を表明した。【佐々木洋】