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福田康夫氏「今まで不毛な議論を続けてきた」

解散後、インタビューに応じた福田元首相(16日、東京都の衆議院会館で)=大塚美智子撮影

 衆院解散で引退する自民党の福田康夫元首相(76)が16日、国会内でインタビューに応じ、今後の政治へのメッセージを語った。

 ――解散を受けて一言。

 「今まで不毛な議論を続けてきた。解散しなければいけないと分かりながら、引き延ばした。その間政治が停滞した。行政も予算編成も止まり、特に経済は相当な影響を受けた。解散を、しっかりと政治を進めるための一つの区切りにしてほしい」

 ――混迷を深める政治状況をどう考え、今後の政治に何を望むか。

 「政権交代が結果的に失敗だったことが、明白になった。次の選挙では2度と失敗しないようにしないといけない。国民の責任もあるが、国民が正しく判断出来るようにするのはメディアの責任だ」

 ――今後の予定は。

 「来週後半から外国、インドやインドネシアに行き、国際会議に参加する予定で忙しい」

 ――次は長男・達夫氏が出馬する。

 「選ぶのは選挙民だ。今一番多いのは地方議員で、世襲はずいぶん減った。公務員ばかりでも困る。バランスが良ければいい。世襲とかそういうのではなくて、良い人が出やすい環境をつくることが必要だ」

 ――「福田政治」とは。

 「『正しい政治をしたい』、そういう気持ちだけでやってきた。日本全体と多くの人に良い結果をもたらすような精神を貫いていきたい。親父もそういう気持ちだったと思う」(聞き手・大塚美智子)

2012年11月17日22時44分  読売新聞)

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