2012年 9月7日

さとうベネック民事再生法の適用申請 [19:42]

県内大手の総合建設業「さとうベネック」が資金難に陥り、民事再生手続きの開始を7日、東京地裁に申し立てたことがわかりました。負債総額は40億円を超える見込みです。大分市に本社を置く総合建設業「さとうベネック」は、経営不振から2007年、東京の事業再生ファンドが全額出資し、新会社を設立して再建に取り組んでいました。今年2月には、ファンドが、さとうベネックの全株式を福岡県の不動産会社に売却。しかし、不動産会社の買収資金13億円は、結果的にさとうベネックから調達しました。その結果、さとうベネックは資金難に陥り、先月20日の手形決済が不調に終わり、不渡りを出していました。さとうベネックは債権者に対し、不動産会社所有のビルを売却して負債を支払う方針を示していました。しかし、売却先は見つからず、説明会では債権者に債権カットなどを求める私的整理を行う考えを一旦示しました。ただ、具体的な再建策などはなく、債権者から厳しい意見が相次いだということです。(債権者は)「明確な答えがなにもない。今のままではどこもしないでしょう。」(記者)「不信がある?」(債権者)「だいぶある。」(債権者)「商売そのものは健全なんでしょうけど、13億円が足を引っ張っていて、資金ショートを招いている話だったので、そこがクリアしないと厳しい。」結局、さとうベネックは7日、民事再生法適用を東京地裁に申し立てました。さとうベネックは1996年6月期には、売り上げが年間766億円で、一時は県内で最大、九州でも上位の建設会社となっていました。去年の売り上げは103億円で、建設業では県内3位です。民間信用調査会社の帝国データバンクによりますと、負債総額は40億円を超える見込みで、県内では今年最大の倒産となります。
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2012年 9月7日のニュース
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