「日本は南京を解放」…教育家のつぶやきに猛反発=中国

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  民間の教育機関、信孚教育集団を設立した信力建氏が6月24日、中国版ツイッターと呼ばれる「微博」で1937年12月の日本軍による南京占領を「解放」と表現したことで、中国各地から猛烈な批判が続いた。南京大屠殺遭難同胞紀念館(南京大虐殺記念館)の朱成山館長は「この種の言論は大きな間違いであり、その歴史観には人を震え上がらせる」として、公開での謝罪を求めた。中国新聞社が報じた。

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  信力建氏は評論家としても活動しており、広東省広州市白雲区の政治協商会議委員でもある。政治協商会議は、政府や共産党に政策上の提言を行う機関だ。

  信力建氏は、当時の満州国軍が南京攻略戦に加わったことを「英雄的で勇敢な軍隊が、友軍とともに南京を解放した」と表現した。「友軍」が日本軍を指すことは明らかだ。

  朱成山館長は「南京解放」との表現に激しく反発し「信力建氏が実際の行動をもって、間違った歴史観と決別することと、真摯(しんし)な態度で歴史の証人――南京大虐殺で生き残った人と全国の人民――に公開で謝罪するよう希望する」と主張した。

  朱成山館長はこれまでも「南京大虐殺の歴史は国際社会で早くから、質疑を許さぬ定説になっている」と主張している。

  信力建氏の「南京解放」発言に対しては、朱館長以外にも、多くの人が批判・非難の表明をしている。(編集担当:如月隼人)

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