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吉田の地元・津市、新スポーツ施設に「沙保里アリーナ」命名

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 ロンドン五輪レスリング女子55キロ級で3連覇を達成した吉田沙保里(29)の出身地・三重県津市は10日、地元のヒロインのV3をたたえ、市内で建設中の総合スポーツ施設を「吉田沙保里アリーナ(仮)」と命名すると発表した。約100億円の巨費が投じられる同施設は、リオ五輪直前の2016年4月にオープン予定。V4直前の練習拠点となる可能性もありそうだ。

 五輪3連覇を達成した吉田に、日本スポーツ史上まれに見る「豪華プレゼント」が贈られることになった。「吉田沙保里アリーナ(仮)」計画を発表した津市の前葉泰幸市長(50)は「世界的トップアスリートとして尊敬を集める吉田選手の偉業を、市としてもたたえたい」と意図を説明した。

 津市スポーツ文化振興課によると昨年9月、約100億円の予算を使って市内に屋内総合スポーツ施設を建設する計画がスタート。アリーナ、武道場、トレーニングルーム、25メートルプールなどを完備する同施設は、メーンとサブのアリーナでレスリングのマットを15面も取れる。設計検討委員会には、同県川越町出身の元バドミントン五輪代表で、潮田玲子との「オグシオ」ペアで知られた小椋久美子さん(29)も名を連ねている。

 今回のネーミングプランは、吉田をたたえるための表彰制度が偉業に追い付かなくなったことも背景にあった。市は2004年のアテネ五輪後に「市民栄誉賞」、08年の北京五輪後に「市民特別栄誉賞」を吉田に贈呈。ところが、特別栄誉賞以上の表彰制度はなく「3連覇の場合はどうするか」と議論したところ、新しく建設するスポーツ施設に地元のヒロインの名を冠する案が浮上。当初あった、企業にネーミングライツ(命名権)を売却して資金を回収する案を事実上破棄する形となった。

 市の担当者は7月上旬に行われた吉田の応援イベントの際、父の栄勝さん(60)にこっそり打診し「大変名誉なことだと思っています」と快諾を得た。現時点で吉田本人に伝わっているかどうかは不明だが、帰国後に本人の意向を確かめて正式な施設名称を決める方針だ。市は「吉田沙保里アリーナ」を第1候補として考えている。

 15年に完成し、翌16年4月にオープンする予定。市スポーツ文化振興部の野呂武弘部長(52)は「こけら落としにはレスリングの大会を開催したい」と話した。リオ五輪直前時期の開場で、吉田が合宿や練習などで使用することも可能なだけに、「使っていただければ大変うれしいです」と期待を寄せた。

[2012/8/11-06:16 スポーツ報知]

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