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住田町
滝観洞復旧、再開へ 15日から入洞可能
記念のまつりも開催

 昨年発生した東日本大震災の大地震で被災した住田町上有住の「滝観洞」は9日、復旧工事を終了した。15日(日)から1年4カ月ぶりに入洞を再開することにしており、この日は記念の「滝観洞まつり」も催す。多くの来場を呼び掛けている。
 滝観洞は長い時間をかけて自然がつくりだした鍾乳洞で、同町が誇る観光地の一つ。洞口から約880bの地点には、洞内の滝としては日本一という落差29bの「天の岩戸の滝」がある。洞内の気温は年中10度前後で、夏場は涼を求める観光客らでにぎわう。
 しかし、震災では落石などの被害が発生し、余震の恐れもあることから、町はすぐ近くの白蓮洞とともに入洞を禁止。今夏の本格的な観光シーズンを前に先月6日から復旧工事を行い、約1カ月をかけて落石個所の整備や照明器具の取り替えなどを行った。
 安全が確保されたことから、15日午前10時から一般の入洞を再開。入洞先着100人には粗品をプレゼントする。受け入れは午後3時までで、入洞料は大人1000円、中学生700円、小学生500円。一方、白蓮洞への入洞は引き続き禁止している。
 同日は同9時からの安全祈願祭に続き、同10時から滝観洞観光センターでまつりを開催。滝流しそば処では午前10時30分から特別イベント「滝流しそば大食い大会」を開き、小学生以下と大人の2部門(各部15人ずつ)で大食い自慢を競う。参加費は無料で、13日(金)まで出場者を募っている。
 同11時30分からは五葉山火縄銃鉄砲隊、正午からはよさこいのアトラクションを展開。午後1時から住田ふるさと夢学校講座「ジオパークと滝観洞の可能性」(講師・宮江介氏)、同2時30分から再開記念もちまきを行う。
 渓流釣り体験(体験料1人1000円、制限時間60分で10匹まで、午後2時終了)、屋台(川魚の塩焼きや産直新鮮野菜などを販売)、特設ジンギスカン焼き(1人前500円で提供)、グルメ・鶏ハラミの各種コーナーも開設する。
 同センターの高橋勲主任は「1年4カ月休業を余儀なくされていたが、やっと再開できる。一人でも多くの方に遊びに来てほしい」と話している。
 大食い大会の参加申し込み、まつりへの問い合わせは同センター(48・2756、FAX48・3250)へ。
2012年07月11日付 6面
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▲復旧工事が終了し、15日から一般の入洞を再開する滝観洞=住田町

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