現在位置は
です

本文です

新防衛相、「政治家より期待」の一方で不安も…

 野田再改造内閣で初の民間出身の防衛相に就任する森本敏・拓殖大教授は、防衛問題のエキスパートだ。

 田中防衛相は迷走発言を繰り返し、その前任の一川前防衛相も「素人大臣」の烙印(らくいん)を押され交代しただけに、防衛省内からは「政治家より期待できる」との声が上がったが、民間人が国の防衛をつかさどることへの不安ものぞいた。

 「防衛、外交の双方に知見があり、米国とのパイプもある。相手の話をよく聞いて物事を判断するタイプで、人柄は申し分ない」。ある自衛官は、自衛隊出身の森本氏に親近感と期待感をにじませた。別の自衛官も「防衛問題に不慣れな人が大臣になって混乱したので政治家よりよっぽど期待できる」と話した。

 ただ、民間人が国の防衛トップに就くことには、歓迎の声ばかりではなかった。ある自衛隊幹部は「国民の負託を受けていない民間人が、万が一の時に、自衛官を命の危険がある現場に行けと命令できるだろうか」と首をかしげる。

2012年6月4日16時41分  読売新聞)
読売プレミアムに登録された方記事の続きへ
未登録の方新規登録へ

 ピックアップ

トップ
現在位置は
です