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脱法ハーブでの救急搬送が激増、1年で20倍に

若者らの間で急速に広がっている脱法ハーブ

 幻覚作用のある脱法ハーブが若者らの間で急速に広まる中、東京都内で吸引・摂取が原因とみられる体調不良で救急搬送された人が今年1〜5月だけで91人と、昨年の20倍のペースで増えていることが警視庁のまとめでわかった。

 同庁は都と連携して販売店への立ち入り検査を強化し、厚生労働省も規制を強める方針だ。

 同庁幹部によると、脱法ハーブの吸引・摂取が原因とみられる搬送人数は、昨年は年間11人(11件)で月に1人の割合だったが、今年1月〜5月18日の4か月半は91人(79件)で、月20人の計算になる。警察署別では渋谷が最多の25人で、次いで新宿が11人となっている。

 12人は男子高校生ら未成年者で、一度に3人が搬送されたケースもあった。今月16日には脱法ハーブが原因とみられる初の死者が出た。また、大阪市福島区の商店街で6日に起きた女性ひき逃げ事件では、脱法ハーブを吸引したのが原因だったとして、府警が塗装工・小泉武容疑者(22)を危険運転致傷容疑で送検した。

 急増の原因について、同庁幹部は「インターネットの書き込みなどで存在を知り、試そうとする若者が増えたため」とみる。

2012年5月28日14時42分  読売新聞)
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