人気グループ「嵐」の櫻井翔(30)が日本テレビ系のロンドン五輪中継番組のメーンキャスターを務めることが12日、分かった。2008年の北京、10年のバンクーバーに続き3大会連続の五輪キャスターとなる。開会式や、北京五輪の際から取材を続け、親交を深めてきた北島康介(29)が出場する「競泳100メートル平泳ぎ決勝」などの模様を現地から伝える。
日テレの五輪の顔は櫻井しかいない。06年10月から「NEWS ZERO」のキャスターとして、スポーツの現場も数多く取材してきた櫻井。08年の北京五輪ではメーンキャスターに抜てきされ、堂々と大役を務めた。10年のバンクーバー冬季五輪でもスペシャルキャスターを担当した。
3大会連続の起用の理由は、その取材姿勢にあった。松原正典・五輪担当プロデューサーは「事前に資料を読み込み、常に選手へのリスペクトの心を持って取材にあたり、それを自分の言葉で分かりやすく視聴者に届けてきた」と説明する。
北京五輪の取材を通じ、北島康介、卓球の福原愛(23)やレスリングの浜口京子(34)ら10人を超えるアスリートと親交を深めており、「信用も非常に高い」という。
再び大役を任された櫻井は「北京で初めて五輪に触れ、たくさんの感動と興奮を肌で感じ、伝えさせていただきました。4年後にはロンドンに…。そんな思いを胸に過ごしてきたので、とても光栄に思っています。同年代の選手も多いロンドン五輪。選手の皆さんのたくさんの生の声や思いを伝えていけたらと思っています」と意気込んでいる。
既にキャスターとしての仕事はスタートしている。五輪出場を決めた北島、福原、浜口、レスリングの吉田沙保里(29)らを練習からじっくり取材し、本音に迫った。
北京で金メダル獲得の瞬間に立ち会い、その後も継続取材している北島については「4年前は目がギラギラとして闘争心の塊のように見えました。現在は調子の乗らないときでさえも“ダメな時期の自分”を俯瞰(ふかん)して分析する強さを感じます。同じ82年生まれとして、北島選手の3連覇、非常に期待しています」とエールを送った。
[2012/5/13-06:04 スポーツ報知]