脱法ハーブ:愛知県内で病院搬送20件以上

毎日新聞 2012年04月24日 15時00分

 愛知県内で、麻薬や覚醒剤と同じ幻覚や興奮作用がある「脱法ハーブ」とみられるものを吸引し、体調不良を訴えて病院に搬送された件数が、2月10日以降だけで約20件に上ることが県のまとめで分かった。厚生労働省は中枢神経に作用する薬物成分を「指定薬物」とし、輸入・製造・販売を規制しているが、類似した“新種”が次々登場し、対策が追いついていない点を重視。類似薬物も一括して規制対象とする「包括指定」の検討を始めた。【黒田阿紗子、沢田勇、石山絵歩、加藤沙波】

 名古屋市西区のマンションで2月6日、脱法ハーブを吸っていたとみられる愛知県尾張旭市の飲食店員の男性(24)が突然暴れ、その場にいた知人2人が取り押さえたところ死亡した。

 これを受け、県は2月10日以降、医療機関と消防に対し、脱法ハーブを吸引したことが理由とみられる救急搬送事例の情報提供を求めたところ「吸引後に気分が悪くなった」などの事例が相次いでいる。県は薬事法に基づき、脱法ハーブを販売していた県内34店舗を立ち入り調査し、販売の自粛も要請した。

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

まいまいクラブ

毎日RT

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞のCM

毎日新聞Androidアプリ