- [PR]
国際
【朝鮮半島ウオッチ】金正恩氏の後見人、張成沢氏は冷血な忠臣 2万5千人粛清の総責任者!
2012.1.14 18:00
(1/3ページ)
北朝鮮の金正恩新体制が動き出す中、金正恩氏の後見人とみられるナンバー2の張成沢氏が、金正日時代の北朝鮮全土で2万5千人が粛清(約1万人が拷問・処刑死)された「深化組事件」の総責任者だったことで注目されている。近年、実態が分かりつつある深化組事件(1997~2000年)は金総書記が父親(故金日成主席)一派を一掃した。金正恩体制でも人員整理の粛清は不可避とみられ、父子2代に仕える“冷血な忠臣”張成沢氏の役割が今後の新体制のカギとみられている。(久保田るり子)
後見人の正体~北朝鮮版「文化大革命」を主導、政敵をなぶり殺した?!
深化組事件とは、20世紀の終わりに起きたとは信じがたい規模と残忍性の粛清事件。韓国の専門家が複数の脱北者証言から把握した概要は次のようなものだ。
1996~97年、悪天候と北朝鮮式農業の失敗で北朝鮮では約300万人規模ともされる餓死者が出て、民心は爆発寸前だった。父金日成氏の死後、古参幹部の扱いにてこずっていた金総書記は、大粛清による政治攻勢を計画、責任者に妹の金敬姫氏の夫で朝鮮労働党組織指導部第1副部長(部長は金総書記)だった張成沢氏を指名。張氏は食糧難の責任を徐寛煕・農業担当党書記に負わせるべく事件をでっちあげ、徐氏を人民の怒りのスケープゴート(いけにえの羊)に仕立て平壌の人民裁判場に引っ立てて、大群衆に投石させながら拷問死させたという。
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]