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緒方被告無期、遺族ら「納得できない」

 北九州市の監禁・連続殺人事件で、1審で死刑、2審で無期懲役となった緒方純子被告(49)に対し、最高裁は2審を支持し、生きて罪を償わせることを選択した。肉親ら7人の命を奪った凶悪事件の共犯者であり、近く死刑が確定する松永太被告(50)によるDV(配偶者や恋人からの暴力)の被害者でもあった緒方被告。遺族らは14日、凄惨(せいさん)な事件を振り返り、「納得できない」と怒りをあらわにした。

 「死刑で償ってほしかった」

 殺害された緒方主也(かずや)さん(当時38歳)の母親(80)は、福岡県久留米市の自宅で無念さをにじませた。

 主也さんは、被告の義理の弟。遺体は切断されて海に沈められたまま。この日決定の知らせを聞いた母親は、「切り捨てられた気持ち。受け入れるのは難しい」と憤った。

 緒方被告から毎月、謝罪の手紙が届くが、素直に受け取れないという。「『無期懲役になったから、人間らしく生きなさい』なんて言葉は出ない。ただただ憎い」とやりきれない思いを口にした。

 監禁事件の被害女性(20歳代)は、代理人弁護士を通じて「緒方被告の過去も何も知らない立場からは納得いきません」とのコメントを出した。

2011年12月15日  読売新聞)
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