来日中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が5日、宮城県石巻市の西光寺を訪れて慰霊法要に出席、東日本大震災の犠牲者を悼むとともに「あまり落胆せず、思いやりを持ってこの悲しみを乗り越えてほしい」と被災者を励ました。
法要には約千人の被災者が参加。ダライ・ラマ14世は「震災で身近な人を亡くした皆さんの心の痛みを、一人の人間として分かち合いたかった」と石巻を訪れた思いを語り、本堂や参道を練り歩いて参加者と触れ合った。
ダライ・ラマ14世は4月にも日本を訪れ、東京都内で震災の犠牲者を悼む「四十九日特別慰霊法要」を行った。
石巻市は東日本大震災で死者・行方不明者が3800人を超え、被災市町村で最多の人的被害を出した。(共同)