航空自衛隊が美保基地(境港市)に配備を進めている次期輸送機C2について、平井伸治知事は2日、防衛省の本省に出向き、「安全航空に万全を期すこと」など5点の要請を付けた上で了承することを伝えた。同日、同内容の回答書を中国四国防衛局にも送付。要請について、文書での回答を求めた。
5点の要請は他に、▽地域の生活環境と基地運用の調和を図ること▽周辺環境の整備や地域振興に一層の対策を講じること▽航空輸送を中心とした業務という基地の位置づけを変更しないこと▽県が進めている国際チャーター便の就航を含め、民間航空機の運航に影響が生じないようにすること--としている。
この日は、平井知事が渡辺周防衛副大臣に文書を手渡した。平井知事が経緯や趣旨を説明すると、渡辺副大臣は「五つの条件を実現できるよう誠意をもって対応する。地元の声をしっかりと受け止めて最大限の配慮をしたい」と話したという。
同輸送機に関しては、今年4月に同局から県に機種変更の申し入れがあった。県が6月に境港市と米子市に意見照会。先月、両市はそれぞれ「安全性の確保」などの付帯意見を付けた上で「同意する」と回答していた。【田中将隆】
毎日新聞 2011年11月3日 地方版
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