ブルガリア、右派野党が第１党に　議会選挙

　【ウィーン６日共同】ブルガリアからの報道によると、５日に投票が行われた同国議会（定数２４０）選挙は即日開票され、２００６年に設立され、首都ソフィアのボリソフ市長（５０）が率いる中道右派の野党「欧州発展のためのブルガリア市民」（ＧＥＲＢ）が、スタニシェフ首相の社会党を中心とする与党連合を大きく引き離し、勝利した。

　ボリソフ氏は５日夜「次期政権を率いる責任を担った」と勝利宣言した。

　ＧＥＲＢは０７年の地方議会選挙で躍進し、同国議会選には今回初めて参加、汚職や組織犯罪の一掃や欧州連合（ＥＵ）との関係強化を訴えた。一方、与党連合は犯罪対策や金融危機に伴う景気の低迷に有効な策を打ち出せなかった。

　ボリソフ氏は政府要人の警護員などを経て政界に転身した。