2011年9月23日 14時49分 更新:9月23日 15時3分
大阪府茨木市の中等少年院「浪速少年院」から少年(18)が脱走した事件で、府警茨木署は23日、建造物損壊容疑で指名手配していた少年を逮捕した。「窓を壊して逃げた」と容疑を認めており、同署は逃走方法などを詳しく調べる。
逮捕容疑は今年8月ごろ、同少年院2階の個室の窓にはめられた鉄格子の鉄棒1本を切断した、としている。少年が堺市南区の知人男性宅周辺にいるとの情報が寄せられたため、署員が張り込んでいたところ、23日、姿を見せたため逮捕した。
少年は傷害と窃盗の非行内容で昨年12月、少年院に収容されたが今年8月13日未明に脱走した。刑法の逃走罪は、刑務所などの刑事収容施設からの逃走が対象で、少年院は該当しないため建造物損壊容疑で指名手配していた。
同少年院の菱田律子院長は「地域住民に不安と迷惑をかけて申し訳ない。再発防止に向け、万全を期したい」とのコメントを発表した。【津久井達】