テレ東とＭＢＳ「倫理違反」、ＢＰＯ意見書公表

　テレビ東京と毎日放送の情報バラエティー番組計３件で虚偽の内容が放送されるなどした問題で、放送倫理・番組向上機構（ＢＰＯ）の放送倫理検証委員会（川端和治委員長）は６日、いずれも放送倫理違反と断じた意見書を公表した。

　審議の対象となった案件は〈１〉昨年１１月放送のテレビ東京系「月曜プレミア！主治医が見つかる診療所」で、健康飲料を販売する会社関係者が一般の体験者として登場した〈２〉同月放送の毎日放送制作、ＴＢＳ系の「イチハチ」で、売買予定のないホテルを購入するという女性が登場した〈３〉今年１月放送の同番組で紹介したタレント女性のニューヨークの自宅が「別人の所有だ」と指摘された――の３件。　同委員会は、いずれも事実確認の手続きや努力を怠っていたと指摘。健康飲料とホテル購入の事案については、番組内容と出演者らに利害関係があり、放送の公正さに欠けるとした。

　テレビ東京は「視聴者の信頼に応えられる番組作りに一層努めます」、毎日放送は「意見書の内容の周知徹底を図り再発防止に努める」とコメントした。