信長が秀吉の正妻おねに宛てた手紙である。おねが前回対面した際よりも美しくなっているとほめ、秀吉がたびたび不満をもらすのは言語道断である。どこをたずねてもあなたほどの妻を迎えるのは、かの「はげねずみ(=秀吉)」には難しかろう、とある。人情の機微にも通じた信長の一面がうかがえ、一般に冷酷非情とも評される信長像とは鮮やかな対照を見せている。【重要文化財 個人蔵】
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