--近田 誉・過去のコラム-----------
■スポーツ実況中継のアナウンスメントって…
■ジャンプ中継を終えて 実況アナウンスは???
■UHB杯ジャンプ大会
■あけましておめでとうございます。
■アイラブゴルフ!
■ひとなつの経験
■密かなお気に入りの小物
■ショックだったこと
■凄い年少者
■最近元気付けられたこと
■2002年をふりかえる
■「P」って・・・
■ベルリンより
■お答えします。
■英国フーリガン対策担当者記者会見でもの思うの巻。
■ともだっちーずMCコンビ、竹中美彩と近田誉の対談形式でお届けします。(2)
■ともだっちーずMCコンビ、竹中美彩と近田誉の対談形式でお届けします。(1)
■冬スポーツあれこれ
■フジキな縁
■最近、ショックだったこと

スポーツ実況中継のアナウンスメントって、身内や同業者以外の方にとって意識の対象なんでしょうかね。今回も、実況アナウンスについて書こうと思いつつ、チョッと考えてしまいました。

子どもの頃、ラジオで箱根駅伝の中継をよく聴いていました。当時はまだテレビ中継がなかったんです。長距離走者だった私は中村清さん(故人)の「都の西北」はじめ、「そう、そう、イッチ、二ッ、そう、そう、イッチ、二ッ・・・」という監督車からの掛け声や、「ヒャー」と流れるように続く沿道の声援を聞きながら胸を躍らせたものです。

「ランニングの色はエンジ、胸に白くWと染め抜かれた早稲田大学・・・」「足元の白いシューズが、リズミカルに進みます。緑色の靴底が右!左!右!左!。規則正しく交互に見えます」などと画面のない、音声だけの情報ですが、鮮やかな色が「見えた」ものです。

当時は選手の名前やプロフィール、順位、他のチームとのタイム差、レース展開などに興味が行って、アナウンサーが誰で、何をしゃべっていたのかなどいう意識はまったくありませんでした。

その後、縁あってこの業界に入り、アナウンサーとしての職務につくようになりました。その頃になって初めて当時ラジオでアナウンスを担当していた方の名前を知りました。後年、その方に直にお会いする機会もありました。取材や放送の裏話も少しだけ教えていただきました。子どもの頃、憧れていた選手や名場面を思い出し、感動が蘇りました。当時は伝え手の名前も知らず聴いていたアナウンスでしたが、レースの興奮を妨げることなくスポーツ少年の心を揺らしてくれたのは、この方の声の情報だったのかと、同業者となった上で改めて先人の偉大さを感じました。

テレビのアナウンサーは、自身が俳優やタレントさん並のインパクトをもって番組を盛り上げなければならないケースもあります。テレビメディアの特性や番組制作の手法として、そうしたニーズに応えなくてならない場面も多いわけです。

ただ、出演者ばかりが目立ち、勝敗をかけた戦いを演じている名場面、スポーツの醍醐味や主役である選手たちの様子がおろそかにされている番組に触れたりするととても残念に思います。伝え手の名前も、アナウンスのフレーズや名文句も話題にされることなく、ただただ、心に届く放送をしてきた人たちに敬意を表さずにはいられないのです。

伝え手が題材の妨げになるようでは、伝え手とはいえないという当たり前のことなんです。

前回のエッセーでジャンプ中継のアナウンスについて書きました。「実況はアドリブだ!」、「その場の出たとこ勝負だ」と書いたわけです。ただ、チョッと見得を切ったものの、それなら準備はいらないだろうと誤解をされないよう、チョッと実況アナウンスの大変さを書こうと思っているわけです。2月には東京マラソンでバイクリポートを担当しました。3月にはプロレスのドラゴンゲートの実況にも初めて挑戦しました(放送は3月25日)。死にそうなぐらい頑張りました。また面白い経験もありました。そんなこともあり、再び実況アナウンスの話をしようと思ったわけですが少し長くなりました。バイクリポートやプロレス実況の話は、また次の機会に・・・。

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■ジャンプ中継を終えて 実況アナウンスは???

スポーツ中継話題のフレーズといえば、アテネ五輪体操男子団体金メダルが決まるシーン。富田選手の鉄棒の演技でNHKの刈谷富士雄アナウンサーが発した「伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋」でしょう。なんといっても紅白でも言わされたくらいですから。

実況アナウンスって基本的にアドリブだと思うんですね。(だから名実況でも紅白はなしですぜ。それはそれとして、)アドリブゆえ、私のような未熟者は結構、文法上の間違いを犯したり、日本語としてダメな言葉を口走ったりしてしまうんですよね。先日のジャンプ中継でも、「復活の兆しを掴んで欲しい」とか言っちゃってるわけです。本当は「復活の兆しを見せてほしい」。または「復活のきっかけを掴んでほしい」のどちらかを言いたかった、あるいは両方言いたくて間違った訳ですよ。そんなヘマは茶飯事なんです。お恥ずかしい。

その防止の為にも言葉を精査して予想されるセリフを用意した方がいいって助言してくれる人もいます。が、しかし、それでもボクは基本的に実況は出たところ勝負だと思うのです。その日、その時、その場で感じた空気を如何に即興で過不足のない言葉で表現できるかが大事なんじゃないかなと。もちろん正しい日本語でね(これができない)。ま、ほんとはコメント台本を作るのがメンドウで、サボっているだけなんですけどね。ともかくコメントは作りたくないタイプなんです。

でも、番組の中にはオープニングなど段取りを決めてやるところがあって、そこはいろいろ音とか映像とか決め打ちでやるのでお互いのために原稿を作るのです。

室橋君というスタッフがいるんです。この名前覚えておいて下さい。「室橋」。ジャンプ中継の前に、その室橋君が「画割(エワリ=カメラワークを含めた映像の割り振り)を決めるのでイントロのアナコメ教えて下さい」とボクのところに聞きに来たんです。

で、当然、ボクはそんなもの作っていないわけですよ。窮地を逃れるために適当なコメントをアドリブ言う訳です。「大倉山に原田が描く放物線は栄光への・・・、栄光への『室橋』だ!・・・どうだ決まっただろ?。室橋じゃだめか、じゃあ、栄光への高橋だ、これでどうだ、アナキューでQちゃん復活、栄光への高橋尚子!」とまあ、意味不明なアナウンスが夜中のUHB社屋内に響きます。適当なことを叫んでお茶を濁して、その場をしのぐ作戦です。(やってる間に考えろって?まあ、そのとおり)。

結局、「当日、リハまでに」って言って許してもらう訳です。

五輪男子体操の金は本当に体操日本復活の感動もの。まさに栄光の架け橋でした。アドリブか、仕込みか分からないけど、その場の空気、時代の意味合いを包含した素晴らしいアナウンスでした。


だけどだけどです。五輪の金なら栄光だけど、なかなか通常のスポーツ中継では「栄光」とは歌い上げられない訳ですよ。それで僕らも困る訳ですわ。それにまあ実況アナウンスには著作権はないけれどもやはりクリエーターとしてはパクリ(=盗作)はよくない。室橋君を追いやったあとも意味不明なフレーズを繰り返しながらウンウンうなっているわけです。

そのときの思考のテーマは「栄光」を「予感」させるフレーズです。

ジャンプの表現として、アーチがありますが、これはまさに架け橋です。トリノに続く架け橋になって欲しい訳ですよ。でも架け橋とか言っちゃうとなんだかな・・・ということで、普段ならアーチを描くと言うところを「放物線」と言うことにした訳です。放物線とさえ言えば、みなまで言わずと頭の中に「栄光の架け橋」が描かれるだろうと、自分では悦に入っているわけです。これはかなり分かりにくい。分かりやすさを大切にするテレビの考え方からしたらダメなんですけどね。本歌どりや掛詞・・・日本文化にはそうした言葉のおもしろがり方があるんですよね。

因みに番組のエンディングに流れた曲はSoweluのLast Forever。この選曲は選手たちの飽くなき挑戦にエールを送っている訳ですが、この曲が納められているアルバムはSWEET BRIDGE(スイートブリッヂ)、やっぱりそこには橋が架かっているのでした。

そういえば、アルバムのテレビコマーシャルは「ヒロシです」がやっています。そんなこともあり優勝はヒロキです。かなと思て、山田大起選手に注目してたんです。ところが、山田ヒロキ選手は欠場。Soweluのアルバムのコマーシャルで、ヒロシは「ソエルさんに会えんかったとです」って言ってます。UHB杯ジャンプで「ヒロキに会えんかったとです」となってしまいました。で、優勝したのは「ツヨシです」。一戸剛選手優勝おめでとうございます。1回目のジャンプの良いところで、名前を噛んでしまって、ごめんなさい。

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■UHB杯ジャンプ大会
今回は担当番組のご案内です。

1月22日(土)のUHB杯ジャンプ大会が迫り、かなりアセリ!って感じ。放送の準備が全然進んでいない。大舞台が迫っているのに計画が思うように進んでいないのはホント辛い。比較しては恐れ多いが、来年に五輪を控えた冬季競技の選手たちの中に焦っている者もいるかも知れない・・・。

【キーワードはフィンランドと10代】

【フィンランドのアホネン、強すぎ!】
チョッと今シーズンのジャンプの話題をおさらいしみると・・・。
ワールドカップではフィンランドのヤンネ・アホネンが断トツ!!。桁違いの成績でワールドカップ総合トップを独走している。ワールドカップジャンプの個人戦はこれまで15試合行われているが、アホネンは出場した13試合中11試合で優勝。敗れた2試合も2位とまさに他を寄せ付けない強さなのだ。

【世界で奮闘するDAIKI】
日本勢は社会人1年目、年末に19歳になったばかりの伊東大貴が伝統の欧州ジャンプ週間第4戦のビショフスホーヘンで3位に入り初めての表彰台を経験するなど、トップ10以内8回、日本勢では今季最高のワールドカップランキング10位と大健闘している。
先週札幌で行われた国際ジャンプ3連戦で来日したフィンランドの関係者の口からも、Ito,Daikiは注目に値すると名前が上がるほどだった。

【単身留学のTAKU】
国内でも10代の選手が話題を呼んでいる。
1月8日、悪天候の雪印杯少年組を制した竹内拓。少年組優勝というだけでなく、同じゲートで行われた成年組と合わせても3位に相当する成績だった。日本で進学していれば高校2年にあたるが、TAKUはフィンランドに単身留学中。フィンランド逆輸入ジャンパーということで更に話題を呼んだ。フィンランドではジャンプ台の管理人兼ジャンプコーチの家にホームステイしながら家具の学校に通っている。フィンランド留学の目的はもちろんジャンプの腕を磨くため(腕か?)。
長野県下では有名な選手だったらしいが、中学時代は全国規模の大会での優勝経験はなかった。しかし、昨シーズンはフィンランド国内のジュニアの大会で優勝するなど頭角を現し、今年のサマージャンプではフィンランドナンバーワンジュニアのタイトルを獲得している。
ワールドカップで優勝経験もあるユシ・ハウタマキ選手の口から「ポテンシャルが高い。若いし、可能性のある選手だ」と言わしめるなど、世界をリードするフィンランドジャンプ界で、オリンピックメダリストの船木や原田以上にポピュラーな日本人になりつつあるらしい。

【楽しみな中学生コンビ】
日本国内でさらに話題を呼んだのが、もっと若い中学生。札幌藤野中学3年の栃本翔平は 1月10日、大倉山で132メートルの大ジャンプをしてみせた。ノックアウト方式と呼ばれる勝ち抜き戦で、強豪の社会人や大学生に混ざってベスト8に進出した。
この大会ではもう一人中学生が予選を突破し、ベスト16に進出した。下川中学校の伊藤謙司郎だ。夏の大会では高校生を退けて優勝するなど、中学生ナンバーワンと見られている。先月、転倒してケガをした。その影響で練習ができていない間に、栃本の大飛行を見せ付けられた上に、雪印、全道中学と連続してタイトルを奪われた。ジュニアナンバーワンのプライドをもつ謙司郎の胸中は穏やかじゃないはず。

【五輪まで1年ではない】
そして、五輪を考えるとトリノまで残り1年!といっていも五輪で世界と戦う、また各選手にとっては五輪の舞台に立つためには、今シーズンからキッチリ好成績を挙げ地位を確立しておきたいところ。大会や代表選考のシステムからも、今シーズンはかなり重要。

【五輪戦士は・・・】
長野五輪ジャンプ日本代表は、船木和喜、原田雅彦、岡部幸雄、斎藤浩哉、葛西紀明、宮平秀治、吉岡和也、須田健仁(宮平、吉岡、須田は出場機会なし)。ソルトレークシティ五輪では船木和喜、原田雅彦、宮平秀治、葛西紀明、山田大起の5人が日本代表だった。
このうち、今週日本の試合に出場するのは山田大起と原田雅彦。そして吉岡和也。

【やっぱり原田?】
原田は不調のどん底だったが、今季は国内開幕戦の名寄で2位。ワールドカップの下部ツアーだが、海外遠征メンバーに復帰した。札幌国際ジャンプ3連戦では、周囲の期待ほどの成績を上げていないが、体調は「良すぎる」そうだ。体の切れがよく、反応しすぎてしまうのを心配しているらしい。そういえばメジャーリーガーのイチローが普段打てない変化球を打てたとき、不調を予感したと言う話を聞いたことがある。体が反応しすぎて、できるはずのないことができるのはおかしいというのだ。打てるはずの変化球を打ち周囲がスゴイと賞賛しているときにイチローは冷静な分析をしていたというのだ。周囲が期待外れと勝手に思っているときに原田自身は浮上の計算を冷静にしているのではないかと勝手に想像しているのである。そして、笑顔に隠している原田の頑固さ、信念の強固なことを最近、理屈や現象ではなく、一層強く感じるようになっている。

【ヒロキと読みます】
いまさら五輪選手の読みを紹介するのも失礼な話だが、私がUHB杯で期待しているのが山田大起だ。とにかく彼のジャンプはGoodだから、1月22日のUHB杯を見て。

【吉岡、渡瀬】
もう覚えている人も少ないと思うが、ソルトレークシティ五輪の代表入りが濃厚と見れていたのが、吉岡と渡瀬。前シーズン高校生では負けなし、社会人を制しての優勝もあった渡瀬雄太は若手の期待だった。吉岡は出場機会がなかった長野五輪の悔しい代表を糧にソルトレークシティに向けて並々ならぬ意欲で臨んでいた。今ひとつ波に乗れなかった渡瀬はともかく、土壇場で代表漏れした吉岡の落胆は、傍目にもつらかった。この3年。渡瀬も吉岡も元気がなかった。しかし、今季、渡瀬は国内開幕の名寄で優勝した。吉岡も下部ツアーのコンチネンタル杯からW杯に這い上がっていった。本当の意味での結果はまだこれからだが、遅ればせながら巻き返しが大いに期待できるのだ。

【いつ?どこに?きっと花は咲く!】
年末に女子プロゴルファーの大塚有理子さんに話を聞いた。昨年ツアー初優勝を飾った大塚さんにプロ生活のついて聞いたときの「ゴルフっていつ花開くかわからない」ということばが印象に残った。

【ピンチをチャンスに変えた男】
ジャンプでは今季、一戸剛が充実のときを迎えている。一戸は距離とジャンプの両方をやるコンバインドの選手だった。それが内臓疾患で走れなくなり、1シーズン限りという軽い気持ちでジャンプ専門に転向した。3年前のことだった。転向初年度、いきなり優勝を経験した。昨シーズンは夏の大会で葛西紀明、宮平秀治らを打ち負かしたこともあった。内臓を患ったことで純ジャンプの世界で花を咲かせた。
そして、今年、一戸は更に進化している。転向したころを振り返り、ジャンプを分からずにたまたま勝っていた。知らないことが幸いした、そして、新鮮さに助けられていた。しかし今、ジャンプを知って感じる難しさをも乗り越えた。五輪は意識していないという。1つ1つの課題をクリアして、確実に向上していくこと・・・。
美人な奥さんと可愛い娘さんの存在も彼を支えているのだろう。

【語りつくせぬ面白さ】
好調、東京美装チーム、金子、重松、湯本、柴田。雪印の岡村、坂野、石澤、太田・・・。まだまだ、語りたい選手の話がたくさんある。

【放送のゲストも素敵!】
今年の放送には、札幌出身のプロゴルファー、大塚有理子さんをゲストコメンテーターにお迎えする。違うスポーツから見て感じるトップアスリートの違いと共通点・・・面白い話が聞けそうだ。

新春に羽ばたく!というわけではありませんが、とにかくUHB杯ジャンプお楽しみに!

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■あけましておめでとうございます。

今年は新年の賀状をやめた。礼を失した多くの方にこのページを借りてご挨拶申し上げる。

年末年始の数日をふるさとで過ごした。愛知県東部の町である。雑木林が伐採されたり、河川の河岸工事が行われていたり、史跡保護で民家が移転したり、少年のころ駆け回った土地の風景も随分変わっていた。伊勢湾に新しい空港もオープンすると聞く。

久しぶりに会った姉の子どもたち(姪や甥)の成長に驚いた。職場に戻れば一緒に仕事をしている仲間と同じくらいの年頃になっている。大人の話題で話もできるほど。 当方齢本年数えで43。後厄である。

論語にいう不惑を越えて2年にならんとするが、いまだに小さなことにくよくよして、迷ってばかりいる。40の時は不惑であったが、今は「不不惑」=「不惑にあらず!」である。

今年、ふるさとでは「愛・地球博」が開催される。

今年も「愛」に生き、己を「知」る、ふるさとの名にちなんだテーマを心に毎日を過ごそうかと思う。愛を知ることもまた困難。・・・実に難しい。


再現された三河国分尼寺の朱塗の門

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■アイラブゴルフ!
さようなら!2004年、どうぞよろしく2005年!!

私、ゴルフ中継を担当していますが、今回は私自身がどれだけゴルフに嵌っているか!その一端をご紹介します。

冬到来&積雪で北海道のゴルフコースはごく一部を除いて、プレーできません。ゴルフ大好きな私には辛い冬眠の時期・・・と言うべきところですが、実はプレーと並んで、いや、プレー以上に好きなのが、「道具」集め!。プレーできないフラストレーションからかもしれませんが、この時期、ゴルフショップ巡りをしたり、インターネットショップをサーフィンしたりして、クラブの吟味に膨大な時間を費やしています(時間だけじゃない!)。リサイクル市場が充実した関係で、「クラブマニア」の欲望を満たしてくれる材料に事欠きません。

シーズンオフの間、中古店の品物の動きがどうなっているのか詳しくは分かりませんが、実はこの時期、買い物には絶好なのではないかと思うのです。シーズン到来が近づくと、売り手市場が予想されますが、今なら(北海道では)買い手市場になっているような気がします。また出物についても、殆どの人がプレーをお休みしますから、来シーズン買い替えを考えている人は、使っていたクラブを早めに売りに出すケースがあるからです。シーズンオフの3ヶ月の間に、下取り相場はドンドン下がってしまいます。ニューモデルなどが発売されれば下落のスピードは加速します。新しいクラブに買い換えようと決めているのなら、買い取り価格が落ちる前に少しでも早く売ってしまった方がいいと考える人がいるわけです。

私はニューモデルよりも、旧モデルでも名器に関心が高いので、この時期、ヒョイっと店頭に並んでいる名器に遭遇するのを楽しみにしています。

そして、年の変わり目のこの時期、道具を手入れしたり、来シーズンどんな道具を使うか吟味したりする大切な時期です。

今回特別に私のゴルフ道具の組み合わせをドドーンと公開します(別表)。ゴルフは時間も費用もかかります。道具(クラブ)だって高い。そんなに何種類も持てませんよ。ところが、3セットも4セットも持っているんです。(これがビンボー生活の要因!)



今回のエッセーは、どんなにゴルフが好きなのか・・・ということについてでしたが、マニアック過ぎて、分からなかったかもしれません。

【友人の声】
鈴木重斉さん
(元ゴルフ中継ディレクター)
合うクラブと使いたいクラブが違い過ぎます。遠回りしてますよね。
妻木亜弓さん
(北海学園大ゴルフ部、
北海道女子アマチャンピオン)
買い過ぎですね。そんなに買ってどうするんですか・・・。自己ベストが出たとか、何か決めて買った方が良いと思います。
菊地克弥さん
(ゴルフインストラクター)
ゴルフが好きなんですね。他の方には易しいクラブを使った方が楽しいですよと薦めることもありますが、近田さんの場合、熱心な方ですから、それはそれで良いと思います。
菊地明砂美さん
(ちとせインターゴルフクラブ所属
アマチュア選手)
いろいろな道具持ってますね。評判のクラブの話をすると「実は持っているんだ」って言われること多いですね。
松崎未来さん
(ゴルフドゥ新琴似店)
バッグだけ見ていると2アンダーくらいで回ってきそうな感じですね。道具については店員の私より詳しかも(笑)。いろいろ取り揃えております。ご来店お待ちしています。

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■ひとなつの経験
 小学1年の息子が、アサガオの観察絵日記を持ち帰ってきた。親バカのようだが、少し涙がこぼれた。そこに描かれた色鮮やかな絵、用紙をはみ出さんばかりの成長の様子、素直な観察の記録を見て驚いた。小さなことも発見している。

タネを植えたのは5月25日。
「うまれてはじめてあさがおのたねをうえました」。このときは私も説明書きを見ながら一緒に植えてやったが、アサガオに「むつたろう」と名前をつけていたことまでは知らなかった。
5月29日、芽が出る。「おおきいはなのむつたろうがみたいなあ」。
6月4日、アサガオは「びよーんとのびました」。
7月1日、つぼみを発見。「すごくうれしかった」。
7月12日、つぼみの数は10。そして、花が咲く(なぜか開花の日の記録がない)。
8月1日、「たねのもと」を見つける。いろいろな色の花が咲いたが息子は「あい(藍)いろがすきです」。
8月17日、咲いた花の数はこの日までで65。夏休みのあいだ数え続けた。
8月25日、「いっぱいたねができてうれしかった」。
10月15日、タネを見た息子の感想は「はじめてたねをうえたときどきどきした」。夏の始まりの記憶を蘇らせている。

5月下旬、私はニュースの取材に追われていた。
6月、舞台、大会名が変わった女子ゴルフの中継を控え、徹夜や会社のソファーで寝ることも多かった。
「むつたろう」のつぼみが大きくふくらんだころ、雨や霧の中のゴルフ中継で疲れ果てていた。ゴルフ選手では私も「あい(宮里藍)」が好き。
8月、野球中継、北海道マラソン。
9月、ベルリンマラソン。そして10月11日、出雲駅伝。

例年通り目が回るような毎日だった。北海道の夏場はスポーツイベントが続く。中継のほかにもプロ野球の関連取材など毎日夢中で走っていた。地元球団の取材は「生まれて初めて」。
仕事が忙しいのはありがたいが、自分のことに必死で、家族の様子を全然気にかけていなかった。
息子は身長115センチ、体重20キロの小さな体で、小さな胸をドキドキさせていたのだ。そのことを秋が深まった今の今まで知らなかった。

アサガオの観察絵日記

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■密かなお気に入りの小物
 ご無沙汰です。ホームページ全然、書いていませんでした。久々の更新・・・ですが、またまた、ゴルフの話です。今回はお気に入りの小物をご紹介します。

 グリーン上でボールをピックアップするときにボールのあった場所の目印にするコイン状のものをボールマーカーといいます。最近はマグネット式になっていて帽子のつばにつけたものを使うのが流行っています。その場になって、ポケットの中をゴソゴソしなくて済み、本当に便利です。

 マグネット式のものも含め所属コースのオリジナル品やゴルフメーカーが作っているもの、可愛いキャラクターが描かれているものや思い出のコースで使ったものなど、お気に入りの品を愛用しているゴルファーは多いようです。

 で、私のお気に入りのマーカーはドイツの硬貨、1マルクです。

 ヨーロッパの通貨統合で、今はもうマルクはありません。それだけでもちょっと貴重かなと思うのですが、このドイツの硬貨にはワシ(イーグル)が描かれているのです。ゴルフ用語で規定打数より「2」打少ないスコアのことを「イーグル」と言います。イーグルが描かれているボールマーカーは好スコアを呼び込みそうで縁起が良いじゃないですか。勿論、イーグルを記録してみたという願望もこもっています。

 とは言っても、イーグルはパー3ではホールインワン、パー4は第2打がカップイン、パー5は3打でホールアウトすることですから、イーグル狙いでボールをマークするのはパー4での1オンか、パー5で2オンした場合ということになります。パー4は380ヤード前後、パー5は500ヤード前後のホールが多いので、ドラバーの飛距離が200ヤード前後の私では、パー4の1オンは勿論(大抵のプレーヤーも普通はありません)、パー5の2オンも考えられず、イーグルがあるとしたらグリーンの外から打ったボールが直接カップインするケースです。イーグル狙いでボールをマークすることは「ありえない」わけで、どのホールでも殆どホールインワンと同じです。将に夢物語ですね。叶わぬ夢でも良いじゃないですか。

 この1マルク硬貨を手に入れたのは2001年。高橋尚子選手が女子マラソンの世界記録を樹立したベルリンマラソンの中継で当地を訪れた際、記念に持ち帰ったものです。

 幸運にも今年、またベルリンを訪れる機会に恵まれました。今回もベルリンマラソンの中継でバイクリポートを担当することになったからです。今年の大会は9月26日です。

 日本からも2001年の大阪で当時の初マラソン世界最高記録で鮮烈にデビューした渋井陽子選手や、双子のマラソンランナー、大南姉妹の姉、大南博美選手ら有力選手が出場します。

 ベルリンマラソンは昨年、男子のポール・テルガト選手が世界記録を樹立するなど、男女ともに毎年、記録誕生の予感が漂っています。勿論、今年も記録誕生の期待に満ちています。

 2001年の高橋尚子選手の時の様に間近で大記録誕生を目撃できたら、また、そのシーンをお伝えできたら・・・。それは、放送に携わるものとして、何ものにも代えがたい夢だと思います。ゴルファーのホールインワンの夢以上に素敵な夢かも知れません。しかも、その可能性は十分ありそうなのです。
どのくらいのアンダーが出るのか、どうか9月26日にご注目ください。

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■ショックだったこと
 たぶん、落ちはすぐ見えてくると思いますが…。

 出張でのこと。旅の荷物は少なくしたいもの。で、衣類も最小限にしようと試みるわけ。下着、靴下類の着替えは多めにしても上着などはユーティリティなタイプにして、なるべく一枚で通したい(インナーやタイでバリエーションは一応考えるけど…)。衣類のなかで結構カサバルのがパンツ(ズボンです)。これホント、秋冬ものは特にね。

 でもって、もう汗ばむこともないかなって、着替えナシで行くことに。空港に着いたのが昼前、目的地行の陸路に乗り換える前に、少しお腹に入れておこうとスタンドカフェでサンドイッチをほおばることに。チキンなどたっぷりの具をパイ生地で挟んだイタリアンテーストをチョイス。美味しかったけれど…次の瞬間、パイ生地の間から、ケッチャップイッパイの具がポトリ。腰掛けていた太ももの付け根辺りに落下。気づいたときは遅かった…。出張はまだ始まったばかり。数日間、股間にシミをつけたパンツで過ごさなければならないのか…。トホホである。

 落し物には要注意だ。携帯電話、財布も前かがみになったとき、トイレなどで注意しよう。実は、暖房などで秋や冬の方が、衣服の下は汗ばむというか蒸れるらしい。着替えは余裕もったほうが良いそうだ。教訓を得た。

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■凄い年少者
 前回は「凄い年長者」の話しだったが、今回登場は「凄い年少者」。

 今年、北海道に話題の女子中学生ゴルファーが出現した。その少女とは千歳の向陽台中学3年の菊池絵理香さん!6月に行われた日本女子アマチュアゴルフ選手権、女性アマチュアゴルファー日本一を決めるこの大会で、菊地さんはナント!ベスト4入りの快挙!!中学生の4強入りは史上2人目だけど、周囲を驚かせたのは、菊地さんが日本女子アマ初出場、マッチプレーも初体験と初めてづくしで快進撃をしたこと。

 ジュニアゴルファーといえども、全国大会に出場するほどの選手であればそれなりに名前を知られているものだけれど、菊地さんはまったくの無名。これまで試合での実績は殆どゼロ。その理由は!試合に殆ど出ていなかったからだ。試合に出ていないのだから成績が残りようはないよね。

 ゴルフインストラクターをするお父さんの姿を見てゴルフを始めた菊地さん。小さい頃、試しに出た大会では散々な成績だった。悔しいやら情けないやら・・・。その時、お父さんと交わした約束が「しっかりしたゴルフができるまでは試合に出ないでおこう」というもの。

 それから試合に出なくても猛練習。雪が降り積もる冬の間もひたすらボールを打ち続け、重さ7キロほどの特性アイアンを振り続けた。冬の間、北海道では練習場は暖房のきいた室内や、屋外でもジェットヒーターなどを使って暖かくして練習するが、菊地さんは、休憩時間こそ室内で暖をとるものの、練習中は氷点下の屋外で暖房を使わず白い雪原と化したレンジに向かっていたという。

 そろそろ試合に出てもいいだろうと去年から少しずつ大会にもエントリー。そして、今年機が熟して「大ブレーク」したわけ。

 菊地さんにコーチはいない。雑誌を読んだり、仲間と話したり、自分で工夫している。ゴルフを始めたときに基礎を教えたお父さんも、今は「エリカにはエリカのゴルフがあるから」とゴルフのテクニックについては口を出さないし、練習を見ることも殆どない。ただ「人に迷惑をかけないように」ということだけは言い聞かせているという。

 菊地さん自身も大切にしているのは「ルールとマナー」だとか。ボールが曲がったり、ミスをしたり、思い通りにならないことが多いゴルフ。その度に腹を立てていたこともあったそうだが、「すべて自分が打った球」、「自分のプレーに責任をもつ」というのが菊地さんの考えなんだって。

 今年7月にはプロの大会を初体験。グリーンの速さにビックリしたと話していたけど、ギャラリーの数やプロのスケールなど驚くことばかりで、我を失い、自分のプレーができずに終わってしまった。好い天気の下ゴルフができるから夏は大好きという菊地さん。北海道の女子中学生ゴルファーは夏の日差しを一杯に浴びてまたまた大きく成長してくれるだろう。

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■最近元気付けられたこと
 5月22日、三浦雄一郎さんがエベレスト(中国名チョモランマ、8850メートル)の頂上に立った。70歳での登頂は世界記録だ。UHBでは、この快挙をスーパーニュースでも伝えたのだが、私もスタッフの一員として報道しながら、ウルウルしてしまった。

 私たちの仕事はアナウンサーとしての役割の他に、取材や編集、制作といった担当もあるのだが、GW明けごろから「三浦さんのエベレスト登頂」報道担当になっていた。えっ、いつの間に!と当惑している間もなく、ドンドン話が進んでいく。三浦隊のアタックも近づいてくる。

 三浦さんのエベレスト登頂の夢は1970年(昭和45年)にエベレスト8000メートル付近をスキーで滑走しながら、登頂を許されなかった33年前にも遡る。更に今回、登頂の準備を始めたのは5年前、日本を発って高所順応訓練入ったのが3月だから、GW明けに着手した私の出遅れははなはだしかった。

 5月11日にベースキャンプを出発した三浦隊のアタックは悪天候で我慢の連続になった。当初17日頃が頂上アタックの予定だったが、強風で2日延び19日に、更に21日へと山の天気を伺いながら待ち続ける時間が長かった。8,000メートル付近の第4キャンプで2泊、更に8,400メートルの最終キャンプにも2泊した。最終キャンプに移動したら翌日には頂上にアタックするのが普通だが、空気も食料も寝返りを打つスペースも十分にない、生物のいないところで、三浦さんたちは「のんきに構えていた」という。

 今年はヒラリー卿とテンジンがエベレストに初登頂から50周年にあたり、記念の年に登頂しようと世界中から大小さまざまな登山隊が集結していた。その中で70歳の三浦さんと二男の豪太さん、山岳カメラマンの村口徳行さんの3人で構成された三浦隊が先陣を切って南東稜ルートを切り拓いていった。他の隊では、「70歳の爺さんが頑張っているのに、頑張れないはずはない」と挫けそうな隊員を叱咤激励したという話も伝わってきている。

 「70歳の爺さんが頑張っているのに、頑張れないはずはない」。最近、私自身も挫けそうな自分を激励する言葉にしている。70歳というと、私にとっては親の世代である。子どもの頃、とても強く大きく見えた存在であっても、今では少しずつ子どもに返っていくものと心配しなければいけないのかなという世代でもある。そんな爺さんたちに今も励まされている。

 6月6日、偉業達成後初めて札幌に帰った三浦さんをスタジオにお招きした。実物も清々しい爺さんだった。明るい話題の少ない中で、久しぶりに気持ちの良い、元気、勇気をもらえる仕事だった。

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■2002年をふりかえる
 2002年もアッという間ですね。

 ソルトレーク五輪、サッカーのW杯、女子ゴルフの東洋水産レディス北海道、北海道マラソン、ベルリンマラソンなど・・・。本当に、いろいろありました。仕事ではなかったけれど、ゴルフの世界選手権の日本優勝!。感動したなあ。オッと、スポーツだけじゃないぞ!

 私にとっての大きな出来事は「オチないお守り」!いつも私の話に「落ち」がないからって、つまらない話で迷惑かけるだけでなく、少しは人のためになることをと、受験生の力になる合格祈願のお守りを作ろうという企画が実現してしまった。これが物凄い反響で、高校や大学の受験だけじゃなく、資格試験や営業成績が「落ちない」ようにという方からもプレゼント希望がありました。。

 応募は年内締め切りですが、予想外の反響にスタッフも大童!発送作業も滞っていますが、ご辛抱下さい。ほどなくお手元に届くはずです・・・。試験に間に合わないと言う方、大丈夫です。御心は届いています。

 ところで、この「オチないお守り」。恋愛祈願は叶えられないかもしれません。なんて言ったって、恋には落ちませんから・・・。ウッ。この話、落ちが着いちゃいましたか?大丈夫ですよね。

 さて、改めて、2002年、大変お世話になりました。そして、2003年もどうぞよろしくお願いお願いいたします!

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■「P」って・・・
 この前、社用で記念品を買う機会があった。レジで支払いをするときに「領収証」をお願いした。「お名前は?」と聞かれたので「UHB」と告げた。ちょっと急いでいたので、よく確認しないまま、商品とおつり、領収証を受け取って店を後にした。

 後日、社内で清算しようと領収証を確認したら、宛名が「UHP」になっていた。「UHB」じゃなくて「UHP」。「B」じゃなくて「P」なのだ。

 レジの女性を思い出そうとした。あんなにニコヤかに対応してくれていたのに。社名を告げた時にも、今にも「いつも見ていますよ」と言い出しそうな雰囲気だったじゃないか!それって、自意識過剰だったの!?

 ところで、アルファベットの略称、UHBの表記なんだけど、ロゴ使用以外のときは大文字なんだよな。結構、小文字と思っている人多いみたい。大文字と小文字くらいなら、まだいいよな。「UH“ピー”」はないよな。 

 あの領収証が通ったかどうかはまだ分らない。多分、私の話のように、落ちなかったかも・・・。

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■ベルリンより
 このエッセー、ベルリン(ドイツ)で書いています。9月29日に行われるベルリンマラソンの中継の仕事できています。去年、高橋尚子選手が女子マラソン史上初の2時間20分突破を実現した同じ舞台。私はバイクリポートを担当し歴史的な場面に立ち会うことができた訳ですが、今年もフジテレビのスタッフの一員として、高橋尚子選手の様子をバイクからお伝えします。

 早速、高橋尚子選手の記者会見にも出席してきました。高橋尚子選手の今年のテーマは「チャレンジャー」だそうです。オリンピック金メダリストで世界最高記録も樹立したチャンピオン選手が、敢えて「挑戦者」というのです。はじめは、更新された世界記録を更に塗り替える「挑戦」なのかなとも思ったのですが、そうではないらしいのです。いままでやったことのないもの、経験できなかったことへの挑戦のようです。その1例が練習期間やレーススケジュールです。

 監督の小出義雄さんは「弱気でなく正直に」とことわって、トレーニング内容や体調・仕上がりについて7、8割でしかないと打ち明けました。練習期間を短くし、短時間にどれだけのことができるのか。無理をさせたことでケガもしたそうですが、そうした調整の狂いをどう克服できるのか。そうした1つ1つのことが「挑戦」なんだと考えているようです。

 見ている側は、短絡的に「優勝」とか「記録」とか、すぐに考えてしまいますが、高い境地に到達した人には、いろいろな世界が見えているのでしょう。勿論、競技者ですから勝利や記録への挑戦も含まれているのでしょうが、一つのレースに含まれている「内容」など、私たちの見えないものにまでこだわりをもっているのでしょう。

 そういえば小出監督が「レースの組み立て」という話をしていました。スローでいって後半信じられないようなペースアップをする。後半よれてもはじめからハイペースで突っ込んでいく。どんな組み立てをするのでしょうか。そして、仕上がりは7、8割と言う中でどんな結果を残していくのか、レース当日が楽しみです。

 放送は9月29日午後3時56分から、レースのスタートは午後4時です。今年もバイクからリポートだけじゃなく、ペースの計測も担当します。レースの組み立て、流れを観戦する材料が提供できるように頑張ります。

 どうぞお楽しみに!

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■お答えします。
 最近、あまり更新していないのですが、マラソン、ゴルフ、スキージャンプなど担当している番組に関連したホームページを作っています。で、更新が少ない件に関して時々、問い合わせがあるものですから、この場を借りて、一部お答えします。

 今回、お答えするのはゴルフの練習日誌のページ「マイ・トレーニング」についてです。

 「マイ・トレーニング」のページは練習など、ゴルフへの取り組みを淡々と記録したものです(注:ゴルフ中継への取り組みではありません)。

 なんと、このページ、去年の7月以来1年以上も更新していません!!更新しなくなった理由は本当は内緒にしていたいのですが、少しだけ、お話ししましょう。

 ゴルフをやったことのある方はお分かりかと思いますが、これがかなり奥の深いものです。上手くいかないことばかり。たまのグッドショットもアンラッキーな結果が待っていることもしばしば(まあ、ミスヒットが結果オーライのこともありますが・・・)。私の場合も本人はいたって真剣なんですが珍プレーの連続。本人が真剣なだけに悪戦苦闘、ヘタクソぶりが、滑稽かなと自分でも思っていたのです。

 それをなぜ更新しなくなったか。正確には公開しなくなったといった方が良いでしょう。

 実は、「上達しすぎ」てしまったんです。あまりにも「腕が上がった」ので、正直に書いていると、「イヤミ」になってしまうのではないかと「遠慮」しているのです。・・・・なんてこと言ってみたいですね。

 もしかして、近いうちに「essay」が珍プレー報告の場になるかもしれません。リクエストが増えればの話ですが・・・

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■英国フーリガン対策担当者記者会見でもの思うの巻。
 みんなしてるけど、やっぱりサッカーのW杯(FIFAワールドカップ)に触れておこう。

 イングランド戦にあわせて来日した英国のフーリガン対策担当者が対アルゼンチン戦後に札幌で記者会見を行った。

 会見の内容は日本の警備体制を評価するものだった。その席で「イングランドサポーターが全て乱暴者という認識は間違いで、そうした印象を持たれたのは残念」といった意味の感想をもらした。ハッとして反省した。
 確かにイングランドの白地に赤十字をデザインしたウエアーをまとい、イングランド旗を手にしている大柄な外国人を見ると、「あいつら何をしでかすか分からないぞ」と白眼視していたような気がする。

 健全なサポーターにしたら「名誉を傷つけられた」といったところだろう。

 フーリガンという言葉の説明に「暴力的なファン」と短い注釈をつけていたりもしたが、ファンにしてみれば、「フーリガンとファンは違う」と言いたいところで、イイ迷惑だっただろう。
 一説によると、フーリガンの起原は中世末期にさかのぼるとか。さらにサッカーと暴徒との関係は、破壊行為や暴力行為といった犯行の主謀者をカモフラージュするためにサッカーファンの熱狂ぶりに目をつけたことによるらしい。隠れ蓑にするために、ファンの騒ぎに便乗して犯行に及んだというわけだ。

 勿論、サッカーファンが興奮のあまりルールを逸脱したり、いつのまにかサッカーよりも暴れる方に陶酔を覚えて、暴徒になってしまうケースもあるのだろうけど、だからといってファンと乱暴者を一緒にしちゃあいけないよね。

 実際、海外からスポーツの祭典を楽しみにきていたサポーターたちは陽気で友好的だった。土屋アナウンサーのエッセーにもあったように温かく、紳士的だったと思う。
 6月7日から8日の朝にかけてのススキノの情景を目にしたけれど、外国人より悪ノリしすぎじゃねーかぁというホスト国の連中を大勢、目撃した。

 普段大人しい人が口実を見つけて、何でもありの大騒ぎっていうのに危険を感じてしまうのは私だけだろうか。

 もっともW杯の盛り上がりに便乗して、にわかサッカーファンになってしまった私自身も心理的フーリガン(心理的便乗犯罪者)なのかもしれない。
 健全なサポーターのみなさんごめんなさい!

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■ともだっちーずMCコンビ、竹中美彩と近田誉の対談形式でお届けします。(2)
竹中(以下T):近田さーん!
近田(以下K):何だよ
T:大変ですよ!
K:何が?
T:私たちのエッセーの締め切りが10日以上過ぎているんですよ!
K:そりゃ、大変だ・・・
T:もー、暢気なんだから!加藤にさんに怒られますよ!!
K:あー、加藤ね、やー、加藤もがんばってるよなー、「カチヌケ」
T:「カチヌケ」といえば、プン!
K:何、プンプンしてんの?
T:プンは一回です。プン!
K:だから・・・
T:もー、近田さんばっかり目立っていたんだもん。
K:えー、何のことだよ?
T:だから、「カチヌケ」ですよ。
K:そうそう、俺たち、出たんだよね。「カチヌケ」。
T:「そうそう」じゃないですよ、10万円目指して私が一生懸命頑
張っていたのに、近田さんがアトからきて、おいしいところゼーンブ
持っていちゃうんですから!プン!
K:だからプンプンするなって。
T:だから、プンは一回です。プン!
K:俺が助けてやったようなもんじゃないか。
T:でも近田さんの××最高でしたよねー!
K:あっ、竹中、それは言うなーっ!
(急に焦り出す近田)
T:えーっと、
K:あっ、やめてくれー!お願い!
 − ということで対談はこれでおしまい、詳しくは5月27日からの
「ともだっちーず」、5月30日(木)の「カチヌケ」をご覧ください。

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■ともだっちーずMCコンビ、竹中美彩と近田誉の対談形式でお届けします。(1)
近田(以下K):大人気のアナキューブ!
竹中(以下T):ホントですか!
K:よしなさいそういう突っ込みは!
T:じゃ、大人気ということにしておきますよ!
K:もー、素直じゃないんだからなあ
T:近田さんに言われたくない(プン)、だから、アナキューブが、どうしたんですか!
K:エッセーがね、頻繁に更新されるようになっただろ、気付いてた?
T:知ってますよ!だから何なんですか、本題から話して下さい。近田さん、話が長いんですよ。もー、私、忙しいんですから、
K:忙しい?なんで!
T:なんででもいいじゃないですか、それに私、今、花粉症で大変なんですよ。
K:へー、大変だぁ、どんな感じなの?
T:集中力はなくなるし、イライラするし、怒りっぽくなるし、
K:それって、いつもじゃん
T:(キッ)
K:ほらほら
T:「ともだっちーず」の五月病企画でも思ったんですが、原因は近田さんですからね。
K:五月病?新人でもないのに?
T:めまい、頭痛、疲れやすい、朝起きにくい、肩こり、イライラ感、無気力、思考力の低下、食欲低下、睡眠障害などなど・・・まったく!
K:えー、大変な症状だな、僕の何がいけないの?
T:気付いてないんでか?ダジャレですよ。近田さんのダジャレを聞くとそうなるんです。
K:へー、じゃ五月病を克服するためにも俺の話をもっと聞け!
T:やだ! ところで、何の話なんですか?
K:それがだな・・・(うだうだ、うだうだ)

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■冬スポーツあれこれ
□オリンピックキャスター
 今回は藤木直人さんネタの第2弾。(なんか第2弾が多いなぁ)。歌手で俳優の藤木直人さんが、フジテレビのソルトレーク冬季五輪のメーンキャスターに起用されることになった。月9ドラマ「アンティーク」も好評だった藤木さん。新春・新ドラマは「初/体/験」(火・後9:00−)に出演中。私も大ファンの水野美紀さんとの共演で、これまた気になる役どころを演じている。しかし、冬季五輪のメーンキャスター起用ということになると、私には藤木さんのキャスター姿の方がもっと気になる。

□UHB杯ジャンプのゲストコメンテーターは?
 五輪開幕直前の2月2日(土)、札幌ではスキージャンプのUHB杯ジャンプ大会が行われる。テレビ中継で私はアナウンスを担当するが、藤木さんを番組ゲストで呼べないかなぁーと思っている。ドラマ「初/体/験」では北海道で少年時代を過ごしたという設定になっている。大倉山など札幌でのシーンもある。フジテレビの冬季五輪キャスターとしての小手調べにも良さそうだし、ゲストに相応しいではないか。(ドラマにレコーディングに大忙しだから多分、実現しないだろう)。

□永遠のライバル
 なんで藤木さんのキャスター姿が気になるかと言うと、私はマラソンやゴルフばかりではなくウインタースポーツにもかなりはまっている。アナウンサーという仕事柄からも、いろいろな人が勤めるキャスター業についても興味がある。そしてナント言っても、藤木さんと私は永遠のライバルなのだ。ライバルの動向はやはり気になるものだ。
 しかし、残念なことに五輪開催中、私は日本のテレビを見られない。なぜかというと日本にいないからだ。どこにいるかって?、お教えしよう、答えは「ソルトレークシティ」だ!。五輪観戦に行ってくるのだ。

□ソルトレークシティ五輪は
 ソルトレークシティ五輪は2月8日に開幕し24日まで熱戦を繰り広げる。ソルトレークにいけなくても、五輪の感動をどうぞテレビでお楽しみあれ!そして、我がライバル藤木さんがどんな放送をするのかも私に代わってチェックして欲しい!!
 本格的に競技が始まる開会式翌日には、いきなり注目種目・女子モーグルが行われる。札幌出身で長野金メダリストの里谷多英、ここ数シーズン成長めざましい上村愛子とこりゃまた楽しみだ。予選開始は午前9時。日本時間はソルトレークのあるユタ州より16時間先行しているので10日の午前1時の前には放送も始まる。日曜の明け方には眠気を醒ますエアーとターンが見られるはずだ。
なんか番組宣伝みたいになっちゃったぜ。
※なお、私が藤木さんの永遠のライバルというのは、私の自称に過ぎません。念のため。

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■フジキな縁
 アーティスト・ネタの第2弾。今回は藤木直人さんです。

 ナント!、私、藤木さんと一緒にボーリングをしたことがあるのです。藤木さんはドラマ「アンティーク」(月・後9:00−)の天才パテシエ役でも大変な人気ですが、ミュージシャンとしてもカナリイケてます。
 去年の夏のこと、藤木さんは3rdマキシシングル「パーフェクト・ワールド」のプロモーションで札幌に来たのです。「パーフェクト・ワールド」のミュージックビデオにはボーリングのシーンがありまして、下調べによると「本人がボーリングにハマっている」らしいというのです。私は「ともだっちーず」(月〜金・深夜−)の取材で藤木さんに会うことになっていたのですが、ただ、インタビューしても芸がないと「どちらが先にストライクを出すか」対決をして、その勝敗によって、曲がPRできるかどうか決めようという趣向にしたわけです。

 その後、藤木さんの札幌ライブに招待されたり、大変ありがたい経験もさせていただきました。

 今年9月、高橋尚子選手が世界最高に挑んだベルリンマラソンには私も中継スタッフの一人として番組にかかわったのですが、高橋選手に応援メッセージを贈った著名人の一人に藤木さんもいて、メッセージVTRを見た高橋選手が喜んでいる姿も目撃しました。

 マラソンといえば、藤木さんのデビュー曲「世界の果て−the end of the world−」は1999年の北海道マラソンのテーマソングにもなりました。北海道マラソンは私が中継アナウンスを担当している番組で、ホント不思議(フジキ)な縁です。

 ドラマなど多忙を極めている藤木さん、最近はボーリング熱もめっきり冷めているそうでが、また機会があれば何かで対決したいです。

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■最近、ショックだったこと
 小柳ゆきにハマッている。

 この夏、携帯電話の着メロは「DeepDeep」、ストラップには小柳ゆきのフィギュアをつけていた。妻と2001ツアーにも行った。北海道マラソンの中継の際は、「傷ついた翼広げ、飛び立つ・・・」という「愛情」のフレーズを自分の中の超個人的な隠れテーマソングにしてテンションを上げていた。

 ところがこの前、ネジ状の留め金からフィギュアが外れて何処かに行ってしまった。あー、ボクのゆきちゃんどこへ行ってしまったの・・・。

 オチも何もなくてすみません、ホントにショックだったもので・・・。もう冬か・・・。新曲出てもリメイン(引きずってる)ツーの!

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