2011年4月13日10時50分
米航空宇宙局(NASA)のボールデン長官は12日、フロリダ州ケネディ宇宙センターであったスペースシャトル初飛行30周年の記念行事で、今年相次ぎ退役するスペースシャトルを展示する機関を発表した。
宇宙飛行したディスカバリー、アトランティス、エンデバーはそれぞれ、ワシントン近郊のスミソニアン航空宇宙博物館別館、ケネディ宇宙センターの一般公開施設、ロサンゼルスのカリフォルニア科学センターに運ばれる。
滑空試験だけを行った実験機エンタープライズはスミソニアン博物館別館に展示中だが、同館にディスカバリーが展示されるため、ニューヨークのイントレピッド海洋航空宇宙博物館に移される。
NASAは2008年からシャトルの「終(つい)の棲家(すみか)」となる展示先を募集。20件ほど応募があり、選考を進めてきた。選考に外れた組織では部品などが展示される。
12日は、旧ソ連のユーリ・ガガーリン飛行士がボストーク1号で人類初の宇宙飛行を達成した日から50年にもあたり、ロシアで記念式典が行われた。(ワシントン=勝田敏彦)