河村市政止めるため…自民市議団、石田氏を推薦
河村たかし名古屋市長(62)の辞職に伴う出直し市長選で、自民党市議団は7日、民主党が推薦する同党衆院議員・石田芳弘氏(65)(愛知6区)の推薦を決め、市内選出の自民党県議にも支援を要請した。
市議団は「河村市政を止めるため」と説明したが、県議からは「同日選の知事選で不利になるのではないか」など、慎重な意見が出された。
市議団は同日、石田氏と政策などについて協議。「おおむね一致している」として、推薦を決めた。岡本善博団長は「十分に政策をすり合わせた。石田氏が勝てるよう、市議団として頑張りたい」と述べた。
石田氏は市議団の支援を歓迎し、「相乗り」への批判については、「相乗りとは対立候補をなくすこと。河村市長という対立軸があり、相乗りやなれ合いではない」と反論した。
知事選では民主党が元総務省官房審議官・御園慎一郎氏(57)を推薦、自民党が元総務省課長補佐・重徳和彦氏(40)を擁立。同党県連は市長選については、「選挙の大義がない」として独自候補の擁立を見送った。
市議団は「具体的な支援方法は今後検討していく」としているが、市内選出のベテラン県議は「市議団の石田氏推薦が、知事選の対立候補を利するようなことになっては意味がない」とくぎを刺していた。
一方、石田氏は共産党などでつくる「革新市政の会」とも政策協議を予定しており、「できることなら協力していただきたい」と、マニフェスト(公約)の修正も含め、柔軟に応じる考えを示した。同会は政策協議で合意すれば、八田ひろ子氏(64)の擁立を見合わせるという。
同市長選にはこのほか、市議の杉山均氏(54)が出馬を表明している。
(2011年1月8日10時45分 読売新聞)
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