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16歳・村上、女子SP3位の好発進

 女子SPで日本勢トップの3位につけた村上佳菜子=北京首都体育館
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 女子SPで日本勢トップの3位につけた村上佳菜子=北京首都体育館

 「フィギュアGPファイナル第1日」(10日、北京)

 女子ショートプログラム(SP)は、初出場の16歳、村上佳菜子(中京大中京高)が2連続3回転ジャンプを決めて自己ベストの56・10点を大きく上回る61・47点をマークし、日本勢トップの3位につけた。鈴木明子(25)=邦和スポーツランド=は今季の自己ベストで4位、前回2位の安藤美姫(22)=トヨタ自動車=は5位と出遅れた。男子SPは、4回転‐3回転の連続ジャンプを決めるなどほぼ完璧な演技を見せた織田信成(23)=関大=が86・59点で首位に立った。高橋大輔(24)=関大大学院=が3位、小塚崇彦(21)=トヨタ自動車=は4位だった。

  ◇  ◇

 黒地のウエアにデザインされた、濃淡さまざまなピンクの水玉模様が、まるで弾むように見えた。村上は「ジャンピン・ジャック」の軽快な曲に乗って軽妙な演技を披露。冒頭の3回転‐3回転の連続ジャンプなど全ジャンプで着氷。手拍子が響く中、SPを終えた。

 61・47点が表示されると、山田満知子コーチ(67)と抱き合って喜んだ。自己ベストを更新する高得点。「ずっと目標にしていた60点台。すごくうれしい」と素直に喜びを表現した。トップのシズニーと2・29点差の3位。優勝も射程圏内だ。

 初めての大舞台は、初体験の緊張感に包まれていた。演技開始時にはこわばった表情を見せたが、北京のファンを魅了するまでに時間はかからなかった。ジャンプを成功させると拍手と手拍子が起こり、それに呼応するように躍動感あふれる演技が戻った。

 「自分の中で一番いいジャンプができた。良かった。緊張はあんまりしなかったけど、足が震えて変だなと思った。でもいつもの練習みたいにできて、楽しかった」。

 得点発表を待つキスアンドクライ。鼻をかむ姿が画面に映されて、場内は爆笑に包まれた。それを知って照れ笑いする姿に、笑い声はさらに大きくなった。タレント松浦亜弥似の“氷上のあやや”は北京のファンの心もガッチリとつかんだ。

 05年の浅田真央、06年のキム・ヨナ(韓国)以来となるシニア転向年のGPファイナル制覇も見えてきた。フリーに向けて「たくさん練習してきた。アメリカより良くなっている自分をみなさんに見てほしい」と意気込む。10月のNHK杯では緊張のあまり、失敗を繰り返して泣いた。それから2カ月。心身ともに成長した姿を世界中に見せつける。

(2010年12月11日)

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