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【北陸経済ニュース】国際貨物扱い量 急上昇 小松空港が倍増 上半期2010年12月18日
成田減便 受け皿に小松空港の国際貨物の取扱高が急回復している。石川県などの調べでは本年度上半期(四〜十月)は輸出入合わせて計九千五百四十一トンで前年度同期と比べ倍増し、通年でも六年ぶりに前年度を上回るのはほぼ確実な情勢だ。一昨年秋のリーマン・ショック以降の低迷からの脱却を印象づける復調ぶりだが、その裏には不況がもたらした“副産物”の影響もあるようだ。(斎藤雄介) 同空港の取り扱い高の95%以上を占めるカーゴルクス航空(ルクセンブルク)日本支社(東京)によると、輸出では欧州向けの半導体製造装置など設備機器が好調。輸入では医薬品、生鮮品を中心に伸びていることが、貨物量全体を押し上げている。 一方、景気回復による恩恵以外に指摘されているもう一つの理由が、成田の貨物便の縮小だ。日本航空は十月末にカーゴ部門から撤退し、エールフランスなども貨物便を一時中断。減便のあおりであぶれた荷主が地方空港にシフトし、小松空港もその一時的な受け皿になったという。 カーゴルクス航空日本支社の担当者は「上半期の伸びはさまざまな要因が重なった結果。(景気回復で)成田の貨物便を復便する他社の動きも出てきており、今後は荷主の獲得競争が激しくなるだろう」と分析している。
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