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「大森小」に変更する議案可決 小学校名称問題で東根市議会

2010年09月28日 21:32
 東根市に来春開校する新設小学校「さくらんぼ小」の校名がアダルトサイトと同名だった問題で、市は28日開かれた市議会9月定例会最終日の本会議に、校名を「大森小」に変更する市学校設置条例の一部改正案を提案、全会一致で可決された。

 市側はこの条例改正案と、新設小学校内への学童保育所設置に伴う条例の一部改正案を追加提案。2議案とも全会一致で可決された。定例会閉会に当たり土田正剛市長は「小学校の名称変更については議員の皆さんの温かいご理解をいただき、心から感謝したい」と述べた。

 市教育委員会は本会議終了後、校章と校歌の修正を各制作者に正式に依頼。校章の制作者からは「修正を加える必要はない」、校歌の制作者からは「一部修正する」との返答を受けた。市教委では各制作者の意見を尊重し、校歌のみ修正する方針。校歌の修正に伴う追加費用については「従来の契約金額内で修正してもらう了解を得たため、追加費用は発生しない」としている。

 校歌の制作者で山形市出身の服部公一さん(77)=神奈川県鎌倉市=は「古里に貢献する意味で了解した。できるだけ内容を変えないで修正し、10月上旬には完成させたい」と語った。

 新校名が正式決定したことについて新設小学校に通う女子(8)の父親(31)は「大森小の校名にインパクトはないが、子どもの安全を考えれば変更して良かった」と安心した様子。一方、男子(8)の父親(34)からは「変更しなくても良かった。ネット社会に敏感になりすぎている気がする」との声も聞かれた。
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