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【押収資料改竄】墜ちた“特捜のエース” 小室氏事件、防衛汚職…小沢氏元秘書取り調べも

2010.9.21 21:27
このニュースのトピックス◇注目事件ファイル
厚労省文書偽造事件の判決で大阪地裁に入る前田恒彦主任検事=10日厚労省文書偽造事件の判決で大阪地裁に入る前田恒彦主任検事=10日

 前田恒彦容疑者は大阪地検特捜部の“エース”として、検察上層部の信頼を一身に集めていた。以前在籍していた東京地検特捜部の信頼も厚く、民主党の小沢一郎元幹事長の資金管理団体の政治資金規正法違反事件では“指名”で東京への応援を要請されたほどだった。

 「非常にまじめで捜査は緻(ち)密(みつ)」。元検察幹部はそう評する。捜査資料は綿密にそろえられ、報告もきちんとしていた。容疑者から次々と重要な供述を取る「割り屋」としての評価も高かった。後輩検事からは「リーダーシップがあって面倒見もよい」と慕われる一方で、強引なところもあったという。

 ある検察関係者は「郵便不正事件の当初、取り調べの結果が検察の構図に合わなくても部下の報告を聞いていたらしい。しかし、事件が立て込んできたころから自分の意見を押しつけるようになったようだ」と漏らす。その理由について「事件を立件するプレッシャーが原因だったのではないか」と振り返った。

 前田容疑者は平成18〜20年、東京地検特捜部にも在籍。元福島県知事汚職事件(18年)や元防衛事務次官による防衛汚職事件(19年)を手がけた。20年4月に大阪地検特捜部に異動後、音楽プロデューサー、小室哲哉氏の詐欺事件などを担当した。

 今年1〜2月に東京に応援で呼ばれた小沢一郎氏の資金管理団体の事件では、元公設第1秘書の大久保隆規被告の取り調べを担当。前田容疑者は、関与を認める供述を引き出して調書にまとめたが、大久保被告は起訴後に否認に転じている。

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厚労省文書偽造事件の判決で大阪地裁に入る前田恒彦主任検事=10日

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