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これで3年遅れ、ボーイング787納入延期

 米航空大手ボーイングは27日、2010年10〜12月期に予定していた次期主力中型旅客機「787」の第1号機の納入時期が、11年1〜3月期に遅れると発表した。

 延期は6回目で、当初予定の08年5月から3年近く遅れることになる。燃費効率の高い787への入れ替えを予定する全日本空輸や、会社更生手続きを進める日本航空のコスト削減計画にも影響を与えそうだ。

 ボーイングは納入延期の理由について「最終段階となる今秋の飛行テスト用のエンジン供給状況を精査した結果」と説明している。

 世界で最初の納入先となる全日空は55機の購入契約を結び、11年3月までに8機、12年3月までに計20機を導入する計画を公表していた。今回の延期で変更を迫られる可能性が高く、コスト削減が計画通り進まない恐れもある。

 一方、35機の購入を決めている日航も11年3月に1号機を導入する予定だが、ずれ込む可能性が出てきた。更生計画案ではボーイング747など大型機の一斉退役を盛り込み、787などに機種数を絞り込む方針を打ち出していた。納入延期が長期化すれば、日航の経営再建にも影響が及ぶ恐れもある。

2010年8月27日23時52分  読売新聞)
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