野党副議長の軟禁解除　ミャンマー軍政、７年ぶり

　ミャンマーからの情報によると、同国軍事政権は１３日、最大野党、国民民主連盟（ＮＬＤ）のティン・ウ副議長（８２）の自宅軟禁措置を解除した。副議長が自由の身になるのは２００３年５月以来、約７年ぶり。

　国際人権団体などはティン・ウ副議長の軟禁期限が切れる１３日を前に、軍政に対して副議長の解放を求めていた。軍政はこれまで、軟禁を１年ごとに延長してきたが、今年は延長せず軟禁を解除すると内務省当局者が副議長に直接通知、国際社会に対しても一定の柔軟性を示した格好だ。

　１５日には、国連人権理事会でミャンマー問題を担当するキンタナ特別報告者の訪問が予定されており、軍政側には副議長解放で人権問題進展をアピールする狙いもあるとみられる。（共同）