『マクドナルド』
いまや日本で、その名を知らない人はいないだろう。
全国各地に店を構え、年間の来客数はなんと! のべ15億人!
日本1号店のオープンからおよそ40年、長きに渡ってトップを走り続ける外食産業界の「巨人」だ。
記憶に残る商品も、数多く生み出してきた。
だが、そんなマクドナルドも、順調な道ばかり歩んできたわけではない。
一時は「赤字」に転落。大量の店舗が閉鎖する事態も起きた。
いまから9年前のきょうは、「日本(にほん)マクドナルド」が株式上場した日。
「他ができないことをやる」
新社長の方針のもと、マクドナルドがいかに逆境に立ち向かったのか。
そこに秘められた「思い」とは。知られざる、強さの秘密に迫る!
日本マクドナルド創業者、藤田田(ふじた でん)。
度々アメリカを訪れていた藤田は、「どこでも気軽に食べられる」おしゃれなハンバーガーは日本でも売れると確信。
1971年、「大阪万博」の翌年、アメリカのマクドナルドのフランチャイズ企業として日本マクドナルド株式会社を設立。
「食の中心地」である銀座に狙いを定め、「マクドナルド」日本第1号店をオープンさせたのだ。
当時、ハンバーガー1個は缶ビールとほぼ同じ80円とちょっと贅沢な値段。
藤田の狙いは的中した。初日から「銀座店」に大勢の客が殺到!
瞬く間に話題を呼び、翌年には、マクドナルドの1日当たりの売上で、日本の店が「世界記録」を樹立。
車の所有が3000万台を超えた1977年には、新たなスタイルをアメリカから導入。
車に乗ったままハンバーガーが買える、「ドライブスルー」。
便利で早い、このスタイルはファストフード店のイメージをさらに高めた。
そして1980年代に入って間もなく...
日本のマクドナルドは、300店舗に店を増やし、さらに年間売上が外食産業のトップに立つ。
この「急成長」を支えたのが...
「どこのお店に行っても同じ味が楽しめる」こと。
日本だけでなく「全世界共通」のマニュアルが、そのシステムを可能にした。
マクドナルドの快進撃は止まらない。
80年台半ばには、ブレックファストメニュー、今の「朝マック」が登場。
ソーセージマフィンやホットケーキが、女性を中心に人気を博した。
だが...80年代後半、バブル景気の日本にハンバーガー店が乱立。
「ファストフード戦国時代」が幕を開ける!
バブルが崩壊した1990年代にはさらなる低価格競争へ...
95年、マクドナルドはそれまで210円だったハンバーガーを一気に130円に値下げ。
これに負けじと、ライバル店も次々に値下げし、ファストフード店の「価格破壊戦争」が巻き起こった。
そして2000年代、激動の時代へ...
デフレが進み、ファストフード界の値下げが過酷さを増す中...
マクドナルドは、130円のハンバーガーをなんと平日半額の65円で販売。
低価格競争で、常に先を行くマクドナルドは「デフレの勝ち組」と呼ばれるようになった。
そしていまから9年前、2001年のきょう、ジャスダック市場に株式上場を果たしたのだ。
だが、度重なる価格改定は、ついに大きな代償を生む。
上場の翌年、マクドナルドは創業当時以来の赤字となり、店舗の「大量閉鎖」が報じられた。
それまで「最先端の、おしゃれな食べ物」を「売り」にしていたマクドナルドは、その「ブランドイメージ」も損なわれる。
創業以来、最大のピンチだった。
失墜したブランドイメージと遠のいた客足をどうすれば、取り戻すことが出来るのか。
思い切った「企業改革」が必要だった。
そこで白羽の矢が立ったのが...
当時、アップルコンピューター日本法人の社長として手腕を発揮していた原田泳幸(はらだ えいこう)。
2004年、日本マクドナルドの社長に抜擢された原田は、改革の「大ナタ」を振るい始める。
原田が打ちだしたテーマは...
「品質を追求すれば、必ずお客さんは戻ってくる」
安さだけで、お客を呼ぶのではない。いいものを作って、お客を呼ぶのだ。
そのために「店のしくみ」に大きくメスを入れた。
2005年には、モデルのエビちゃんを起用し、期間限定の「えびフィレオ」をリリース!
これが若い女性を中心に大ヒット、レギュラーメニューに昇格した。
2007年には、通常の3倍の大きさの「メガマック」をリリース。
常識破りの「メガシリーズ」も、大ヒットを記録する。
コンビニやファミレスに対抗して24時間営業の店舗を拡大。
コーヒー専門店に対抗して、本格的なコーヒーも売り出した。
こうした「改革」で、マクドナルドは赤字からV字回復!
最先端企業のブランドイメージも取り戻した!
「失敗」を恐れず新たなことに挑み続け、甦ったマクドナルド。
次はどんなチャレンジで私たちの胃袋を満たしてくれるのだろう。
※7月26日より、期間限定で
ポテトL・ドリンクLのバリューセットにするともれなくFOOD STRAPがもらえるキャンペーンが始まります。
(どのバーガーでもOK、ドリンクはラテメニューMでもOK)
詳しくはマクドナルドHP
http://www.mcdonalds.co.jp/まで