店舗閉鎖が決まったジャスコ宇土店=宇土市善道寺町
イオン九州(福岡市、岡澤正章社長)がジャスコ宇土店(宇土市、店舗面積8400平方メートル)と玉名店(玉名市、6200平方メートル)を2011年初めに閉鎖することが23日、分かった。いずれも中心市街地に近い大型商業施設で、両店に入る地元テナントや近隣商店街への影響が予想される。同日までに従業員や地元関係者に伝えた。
店鋪閉鎖が決まったジャスコ玉名店=玉名市亀甲
両店は2002年5月、熊本市に本社を置き、経営破綻[はたん]した寿屋からイオン(千葉市)が引き継いだ。周辺には自社を含め大型ショッピングセンターや競合店の進出が相次いでおり、老朽化や採算悪化が要因とみられる。
最終営業日は宇土店が来年1月30日、玉名店が2月20日を予定している。宇土店は「ショッピングセンターUTO」の核店舗で、10年3月期売上高は約30億円。パート・アルバイトを含め従業員約200人を雇用している。
玉名店はジャスコとイオン九州が契約する13の専門店が入る。売上高は約25億円、従業員は約170人。
従業員については近隣店舗への配置転換などを検討している。
イオン九州はデフレと競合激化を背景に、店舗再編を加速。09年にはグループの総合スーパー大分サティ(大分市)を閉鎖した。宇土、玉名店は売上高がピーク時から30%近く落ち込んでおり、今回の閉鎖も収益強化の経営計画の一つとみられる。(毛利聖一)
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