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衛星「ハヤト」行方不明10日…捜索続く迷子の衛星はいずこに――。 鹿児島大が中心となって製作し、5月21日に打ち上げられた小型衛星「ハヤト」(KSAT)が行方不明になって10日余りが過ぎた。地上約300キロの軌道上を周回しているとみられるが、交信は途絶えたまま。何とかハヤトからの信号をキャッチしようと、同大スタッフは連日未明まで受信機と顔を突き合わせている。(中西瑛) ハヤトは豪雨の発生予測に関するデータ収集を目的に、同大と地元企業が約1000万円かけて共同製作。H2Aロケット17号機に搭載され、金星探査機「あかつき」とともに打ち上げられた。 計画を指揮した鹿児島大大学院理工学研究科の西尾正則教授(55)は打ち上げ直後、「交信に成功した」と発表した。だが、その後の分析で「受信したのがハヤトの信号とは断定できない」と修正。以来、信号探しを続けている。 計画通りだと、ハヤトは現在、約300キロ上空の軌道を秒速7・6キロで航行中。約1時間半で地球を1周し、一日に3、4回は鹿児島県上空を通過する計算になる。 ただ、探査可能な時間は1回約4分と短い。通過予想時刻になると、西尾教授と学生たちは昼夜を問わず同大理学部の研究棟に集まり、電波計のモニターを注視しているが、反応はない。 ハヤトの正確な位置がつかめていないことに加え、同大のパラボラアンテナ(直径1・4メートル)2基の受信範囲が半径約5キロと狭いことが、難航の理由という。現在、アンテナの精度を上げる努力もしている。 スタッフの心の支えは、世界各国が打ち上げた人工衛星を捕捉している北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が、ハヤトとみられる衛星を確認していることだ。ハヤトの寿命は約2か月。その後は大気圏に突入し、消滅する。西尾教授は「小さくとも様々な実験に耐えた衛星。今も正常に機能しているはずだ。一日も早く見つけ出し、データを収集したい」と話している。 (2010年6月1日15時50分 読売新聞)
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