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ソフトバンクが音楽事業、ビクターに出資へ

 ソフトバンクが、音楽事業に参入する方針を固めたことが5日、わかった。

 音楽ソフト会社「ビクターエンタテインメント」への出資交渉を進めている。月内の合意を目指しており、ソフトバンクは将来的には過半数の株式を取得して子会社化する方向だ。

 ビクターエンタテインメントは1928年に日本ビクターの音楽事業部門としてレコード生産を開始。サザンオールスターズやSMAPなどが所属し、豊富な音楽ソフトを保有している。親会社のJVC・ケンウッド・ホールディングスとの交渉では、ソフトバンクがビクターエンタテインメント株の半数以下を取得し、数年後に保有比率を50%超に引き上げる案が有力だ。

 ソフトバンクグループは、自前では歌謡曲などのソフトを持っておらず、子会社のヤフーが曲を紹介する総合音楽サイトを手がけているだけだ。ビクターエンタテインメントの音楽ソフトを入手できれば、ネットビジネスでの大きな相乗効果が期待できる。

 一方、JVCは、ビデオカメラなどの販売不振で業績が悪化している。主力の映像関連機器に経営資源を集中するため音楽事業売却が経営課題となっている。昨秋にはゲームソフト大手のコナミと売却交渉を進めたが、破談になった。

2010年4月6日03時11分  読売新聞)
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