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  • 「ボス猿」改め「αオス」 大分・高崎山も

     野生猿の餌付けで有名な高崎山自然動物園を運営する大分市は16日、1953年の開園以来、群れの中で最も強いとされる猿に使ってきた「ボス猿」の呼称を廃止し「α(アルファ)オス」に改めると発表した。  ニホンザルの群れの中に個体間の優劣関係はあるものの、最上位の猿が「外敵に立ち向かう」「群れを率いる」などのボス的な行動を取らないことが近年の研究で分かったためだ。アルファはギリシャ語のアルファベットの最初の文字で、英語で「第1位」などの意味もある。  「ボス猿」の呼称は同園が日本で最初に使い各地に広まったが、研究者の間では1980年代から「αオス」が定着。大分市の調査では、同園を除き、ニホンザルを飼育している全国29施設のうち上野動物園(東京)など11施設が「第1位」に、旭山動物園(北海道旭川市)など5施設が「αオス」に既に切り替えている。  大分市は「なじみのない呼び名かもしれないが、ボスを使うと猿の生態について誤解を招く。子どもたちに正しいことを伝えていきたいと考えた」としている。
      【共同通信】