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話題のパワースポット、明治神宮「清正井」の謎に迫ってみた (2/3)

[産経新聞]
産経新聞

話題の清正井へ

 「『清正井』は今から入苑しても日没となりご覧いただけません。改めてお越し下さい」――。時刻は午後2時。明治神宮御苑の入り口には、早くもこんな立札が……。残念そうに引き返す人たちが後を絶たなかった。

 広報担当者に先導され、いよいよ目的の場所へ。苑内の小道を5分ほど歩くと、行列の最後尾が見えてきた。

 明治神宮の閉門まで残り30分という時間帯だが、約150人が携帯電話を片手に待っていた。居並ぶ人たちからの冷たい視線に耐えながら先に進むと、行列の先端、行き止まりとなったその場所に話題の清正井はあった。

 石垣に囲まれた小さな池の底に直径86cmのおけが沈められ、そこから水がわき出ている。参拝者は1人ずつこの井戸の前に立ち、手を合わせてお参りした後、携帯電話で写真を撮って帰っていった。

yd_power2.jpg 午後2時というのに、明治神宮の御苑の入口にはこんな立札が……=東京都渋谷区

由緒正しい明治神宮

 「参拝に来られた方の思いを一番大切にしたい」と話すのは、明治神宮広報調査課の福徳美樹さん。「神宮全体が神域。たまたま今は、清正井が象徴的に取り上げられているのだと思う。清正井という“泉”だけでなく、神宮の“森”の厳かさも感じていただければ」。

 明治神宮は、大正9年11月1日、現在の御苑の地に鎮座・創建された。御苑は、明治天皇が何度もお出掛けして歌にも詠み、昭憲皇太后もアヤメを見にご旅行されたという両御祭神ゆかりの地。落葉樹の多い古くからの森だった御苑の周囲に、全国から献木された常緑樹が植えられ、今に残る境内が造営された。

 そんな御苑の北端にあるのが、清正井だ。かつてこの地に熊本藩主加藤家の別邸があったことから、土木の神様といわれた加藤清正にちなんでこの名が付いたようだ。

 自然の湧水で、同じ御苑内にある“南池(ナンチ)”の水源でもある。清正井や南池を含む御苑は風水的にもいい場所だと昔から言われており、明治神宮自体がそうした運気の高い場所に作られたそうだ。

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