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「災害救援に飛行機有効」 ボランティアが栗原で初訓練

 宮城や秋田など東日本のアマチュア航空操縦士らが10日、災害ボランティア組織「フライヤーズ・レスキュー・チーム」(本部栗原市)を設立し、栗原市瀬峰の瀬峰場外離着陸場(栗原飛行場)などで初の大規模訓練を実施した。

 チームは、操縦士や無線技士、救急救命士、看護師ら43人で構成する。訓練は宮城県北部で大規模地震が発生したとの想定で、約30人が参加。軽飛行機や小型ヘリコプターなど6機が出動した。

 軽飛行機は低空から被災状況をビデオやカメラで撮影。飛行場内の本部に無線で画像を送信する予定だったが、機材の不良で失敗し、音声のみで被災状況を伝えた。地上では、岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた栗原市栗駒耕英地区に出向いた車から、現地の画像を本部に送信した。

 モーター付きパラグライダーから無線機を投下し、壊れないことを確認。小型ヘリには、自動体外式除細動器(AED)や医療器具を持った看護師が乗り、飛行場内に設けられた災害現場で、負傷者の応急処置をした。

 参加者からは「小型ヘリは風の影響を受けにくい」「雪があっても超軽量飛行機なら離着陸は可能」「飛行機の機外に専用アンテナがあった方が、画像や音声が鮮明になる」などの意見や感想が出された。

 代表の佐々木逸馬・東日本パイロット協会会長(75)は「飛行機が災害時の情報収集や救援で有効な手段であることが分かった。市民の結集で、さまざまなことができると自信を持てた」と話した。


2010年01月11日月曜日

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