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米国務長官、藤崎大使呼び異例の会談


藤崎駐米大使

 【ワシントン=小川聡】クリントン米国務長官は21日昼(日本時間22日未明)、藤崎一郎駐米大使を国務省に緊急に召請し、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題について会談した。

 長官は、日米合意に基づき、同県名護市辺野古への移設計画を早期に実施するよう改めて求めた。国務長官が駐米大使を呼んで会談することは極めて異例で、鳩山首相に対する米政府の不信感の高まりを示すものといえる。

 普天間問題をめぐり、首相は17日、コペンハーゲンで長官に対し、名護市辺野古以外の新たな移設先を検討するため、結論を来年に先送りする、との鳩山政権の方針を説明。これについて、首相は18日、「(長官に)十分に理解いただいた」と記者団に説明した。クリントン長官の緊急召請は、米政府の基本方針は現行計画の履行であり、コペンハーゲンでの首相の説明を了承していないことを示す狙いがあったと見られる。

 藤崎大使によると、21日朝、長官側から急きょ連絡があり、会談が決まった。長官は大使に「(自分の)考えを改めて伝えたい」と会談の趣旨を述べたという。大使は会談後、「国務長官が大使を呼ぶということは、めったにないことだ。重く受け止める」と語った。

2009年12月22日11時01分  読売新聞)
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