ビール業界「第3」の争い、キリン3年ぶり首位低価格でシェア3割2009年上半期(1〜6月)のビール類総出荷量で、販売低迷が続くビールのシェア(市場占有率)が初めて5割を下回り、低価格が売りの「第3のビール」が3割近くに増えた。 ビール類市場での販売競争は、自社の「第3」をどこまで伸ばせるかがカギを握りそうだ。(戸田雄) ◎主戦場 09年上半期のビール類市場では、キリンビールが3年ぶりに首位に返り咲いた。その原動力は、「第3」の成長性にいち早く着目し、「のどごし<生>」をトップブランドに育てたことだ。アサヒビールの「クリアアサヒ」も、キリンの看板ビール「ラガー」を抜いて6位となった。今や、キリンとアサヒの首位争いは「第3」が主戦場となってきた。 「第3」は、麦芽含有量がビールに比べて少なく酒税が低く抑えられるため、コンビニエンスストアでの350ミリ・リットル缶の価格が140円前後と、ビール(215円前後)や発泡酒(160円前後)より安い。このため、オリオンビールを除く4社が09年に発売を決めた7本のうち「第3」は4本と過半数を占める。 サントリーは、大手流通グループのイオンとセブン&アイ・ホールディングスの自主企画商品(プライベートブランド=PB)に1缶100円の「第3」を供給する。 海外からの「参入組」もある。ダイエーがPBとして韓国・OBビールに生産委託した「バーゲンブロー ノイヴェルト」(350ミリ・リットル=89円)は「価格の割においしいと評判で、『のどごし<生>』に次いで売れる」(ダイエー碑文谷店)という。 ◎「定番」難しく ただ、「第3」は、ラガーやアサヒ「スーパードライ」など定番ブランドが確立されたビールと異なり「清涼飲料のように、いろいろな種類を試すお客様が多い」(田村潤・キリンビール副社長)。このため、多くの人に好まれる大ヒット商品が育ちにくいのが実情だ。 「第3」は04年の全国発売以降、大手4社の10ブランドが姿を消すなど、 (2009年7月11日 読売新聞)
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