海上保安庁は22日、大分県と愛媛県の間の豊後水道で、海図に記載がない浅い地点を発見したと発表した。豪船籍のタンカーの船長からの通報を受けて緊急に測量したところ、海図上水深約90メートルの地点が実際は約35メートルと判明した。大型船の航行が多いが航行に支障はなく、事故は発生していないという。海保は海図を更新する方針。
海保によると、3日に通報があり12日に測量したところ、水深約90メートルとされていた地点の海底に小山があり、山頂部が水深約35メートルまでそそり立っていたという。この地点の調査は1940年に実施したが、おもりをつけたロープを海底に垂らして深さを測る当時の技術では浅い地点が発見できなかった。
毎日新聞 2009年10月22日 20時23分(最終更新 10月22日 22時55分)