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畜産利用

土壌改良剤として開発されたEMと畜産業との接点は、家畜糞尿の堆肥化です。EMを活用することで、堆肥化が促進されるだけでなく、糞尿の悪臭除去に著し い効果がありました。以来、畜舎の悪臭除去、家畜の健康管理などEMの活用範囲は広がり、すでに10年以上の使用実績が積み上がっています。

 また、家畜に対するEMの安全性は、研究機関を通じて実証されており、畜産分野での活用は、「家畜にEMを飲ます・食べさせる」ということが基本になっています。

 現在の畜産業は、生産性追及のため過密な飼育が家畜にストレスを与え、様々な弊害をもたらしていることは良く知られています。

 EMは、畜舎の微生物汚染を多様化によって防除し、家畜体内外の微生物層を整えることで、家畜のストレスを軽減し、乳質・肉質・卵質の向上、病害の抑制などの効果を引き出しています。

畜産利用

1.畜産へのEM(有用微生物郡)の活用

畜産へのEM(有用微生物郡)の活用

2.EMの使用例

  EM(EM活性液) EMボカシ
畜舎内環境改善 1/500〜1/1000のEMの希釈液を床、壁、天井、排水路などに散布。
1m2あたり50gのEMボカシを敷きわらに散布。
飲水 1/1000の割合でEMを飲料水に添加する。
飼料 1〜3%の割合でEMボカシを飼料に混合する。

主な事例

3.参考資料

【1】「Application Perspective of EM in farming and Livestock breeding in China」(China)
Zhao Qiguo, Li Zhengao
Institute of Soil Science, Academia Sinica, P, R, China

 通常の飼育法とEMを用いた飼育法での養鶏及び養豚における比較を行った。EMは飲水、飼料に添加された。養鶏ではEM区を用いることで、死亡率は比較 区と比べて減少し、産卵率は10%増加した。また、鶏舎内の刺激臭については41.7〜69.7%減少している。
 養豚においてはEMを与えたグループは成長が早く、その生体重の増加率は平均21.2%となった。また豚舎内の臭気も減少し、ハエなども減少した。

【2】「Effect of EM on Crops and Animal Husbandry in China」(China)
Li Wei-jiong, Ni Yong-zhen, Hiroshi Uemura, Sun Qin-long
Beijing Agricultural University, Beijing, China.
International Nature Farming Research Center, Japan.
Handan Agricultural School, Hebei Province, Chian.

 養鶏及び養豚において飲水にEMを添加し、通常の飼育との比較を行った。実験は北京農業大学において行われた。結果としてEM施用区では養鶏の体重が増 え、肉重当りの飼料量は減少していた。産卵鶏においては卵の平均重量が増加し、死亡率も減少していた。養豚では平均体重が増加した。環境面においてもEM の使用により畜舎内の臭気が減少した。

【3】「Quality cow’s milk in a dairy farm」(Thailand)
Tumbon Nondindaeng district, Buri Ram Province

 EMは飲水に添加し、乳牛の体もEMによりきれいにする。畜舎もEMの希釈液で清掃する。結果として化学飼料の使用量は減量された。また生後7ヶ月後よ り搾乳が可能となり、その品質も最高のグレードAで劣化もし難い。牛の健康についても足元や口の病気は全く発生しなくなった。悪臭の発生も無くなり、畜糞 は有用堆肥化され果樹園で使用されている。

英虞町の養鶏農家【4】「Healthy Hens Increase and Easier Work with Less Foul Odors」(Japan)
 「A pig farm near a residential area」(Japan)
 「Quiet cattle and no foul odor」(Japan)

 英虞町の養鶏農家では15000羽の鶏を飼育している。EMを飲水に添加し、また鶏舎内に散布することで以前に比較し産卵率、孵化率が向上し、廃棄される卵の数が減少した。
 宮田ブリーディングは住宅街近くに位置し、18棟で5000匹の豚を飼育している。EMを活用することで、臭気について苦情は全く無い。
 ミユキファームでは70頭の牛、250頭の豚、500羽の鶏を飼育しており、8年前よりEMの使用をはじめた。通常の飼料は使用しておらず、学校給食の 残渣などを発酵飼料にして与えている。EMで衛生管理を行うことで、家畜もとても落ち着いている。

ミユキファーム

【5】「Extended debate on the application of the EM Bio-Technique in the farming production」(China)
Yu Lida, Li Zhengao
Institute of Citrus Science, Zhejiang Academy of Science, Thizhou, Zhejing Province

 EM希釈液の飲水及び畜舎散布により、半月後には牛のつやが良くなり、畜糞の乾燥が早くなるという効果が見られた。EM施用開始40日後には体重も通 常の飼育されている牛に比べて顕著に増えていた。養豚ではEMを使用することで、豚の食欲を増進させ、免疫力を高めるという効果が見られた。そして特に夏 場に、病気の発生が少ないという結果が得られた。

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