用語集
普段現場では日常何気なく使われている言葉、今や死語になりかけている言葉も取り上げてみました。今後少しずつ増やしていく予定です。
コンテンツの性質上、用語の解説が他のサイトと似てしまう可能性が出ます。ご了承ください。
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情報処理編
- ホームページ
日本で使われている「ホームページ」と本来の"Home page"は意味が違ってしまったようです。本来はブラウザ(Windowsではインターネットエクスプローラなど)を立ち上げたとき最初に出てくるページを指します。ちなみに慣れている人は空白になっている人が多いです。"about:blank"とか、なっています。なぜなら、その方がブラウザの起動が早いからです。
- ウェブページ
本来、ちょうどあなたが見ているこのページのことをウェブページと言います。
- ウェブサイト
ウェブページの集まった場所を言います。例えば技術教育支援センターの場合「技術教育支援センターのホームページ」ではなく「技術教育支援センターのウェブサイト」か「技術教育支援センターのウェブページ」が正しい表現なのです。せめて「〜のサイト」と言って欲しいものです。
- トップページ
ウェブサイトの一番最初のページです。
- シャットダウン
コンピュータ上の保存していないデータを全て保存して、コンピュータを安全に電源を切れる状態することです。
- コンピュータを落とす
実際にコンピュータを地面に落とすわけではありません。シャットダウンして電源を切ることをいいます。電気の場合でもブレーカを落とすとか言うのと一緒です。
- プロセスを殺す
UNIXシステムでよく使われます。プログラムやアプリケーションを意図的に強制終了させることです。
- 〜が落ちた
〜には某有名なワープロソフトの名前とかが入ります。こちらが意図しない強制終了をしたときに使います。当然、文書が保存されてなければ消えます。OS自体が落ちるときがあります。そうなると全ての保存されていないデータは消えます。
- 〜さんに聞いて
〜には検索サイトの名前が入ります。インターネットの検索サイトで調べろという意味です。
- ぐぐれ
某有名検索サイトで検索しろという意味です。
- 〜管理者
〜には色々な機器などの名前が入ります。機器やデータを管理する人です。
- 回線事業者
電話線、光ファイバ、同軸ケーブルなどの物理的な回線を提供する事業者(たとえば電話局)です。電柱等に敷設できる者は限られますので、事業者も限られます。例を挙げてしまえばNTT,KDDI,ケーブルTV局などです。
- インターネットサービスプロバイダ(ISP:Internet Service Provider)
インターネットの接続サービスを提供する事業者です(たとえば電話局→インターネットの部分)。ISP同士でも接続します。ISPにはTier1、Tier2と呼ばれる階層があり、Tier1は最上位のネットワークであり、他からのネットワークを借りない世界規模の事業者で、Tier2は「Tire1のネットワーク」を借りて運用する事業者です。また、回線事業者とは別であり混同する方が多いようです。最近ではISPが回線事業者に代わり料金を徴収してるところが多いです。
- IPアドレス
単に言えば、携帯電話の番号のようなもの(携帯電話の番号とまったく同じとは思わないでください)です。10.0.0.1のような数字で表しています。実はあなたは既にIPアドレスをここに通知しています。携帯電話に番号が表示されていると一緒です。法的手段などでISPが情報を開示しない限り住所などの個人情報は一切分かりませんし、いちいち管理者は見ていません。
- ログ
語源は航海日誌ですが、主に通信記録を指しています。インターネットで何らかの通信を行った場合「日時」と「IPアドレス」と「通信概要」が残ります。
- アクセス禁止
特定のネットワーク上の情報を読み書き出来なくする不正利用者に対する制裁措置です。略して「アク禁」とかいいます。
- インターネット死刑(IDP:Internet Death Penalty)
アクセス禁止の中で厳しい組織的な制裁措置です。上位ネットワークからネットワークごと完全に切り離されてしまう事です。最も厳しいのはTier1 ISP(最上位ISP)から切り離されることです。これは、広域にわたってインターネットが接続出来なくなることを意味しています。国家レベルで影響を受け、莫大な経済的損失が発生します。もちろん猶予はあり、今まで発動されそうになった(CNET記事)ことはあるものの、2008年現在行われたことはありません。しかし、上位ネットワーク間の接続条件の折り合いがつかず(CNET JAPAN 記事)制限を受けることもあります。
- はじめてのC(図書)
ここでいう「C」とはC言語というコンピュータプログラミングの言語です。1985年椋田実氏著のロングセラーC言語入門書です。なぜかこれを読むと周囲から誤解を招きます。電車で読んでいる人がいたら笑わないこと。
- やさしいC(図書)
高橋麻奈氏著のロングセラーC言語入門書です。以下「はじめてのC」と同様です。
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機械編
- 青図
青写真の図面の略です。第二塩鉄と赤血塩を塗った紙が感光すると、第二塩鉄は分解して第一塩鉄となり、赤血塩と化合して青色になります。感光しないところは第二塩鉄のまま残り、水洗いすると白く残ります。現在は乾式コピー、特にレーザーコピーの時代ですが、言葉だけは残り、時折目にします。
- 穴と孔
以前当用漢字(現在は常用漢字)では、穴はアナ、ケツ、孔はコウと読ませ、アナには孔と書きませんでした。大言海では、穴、孔は物の面にうつろにうがてるところ、貫けたるにも凹みたるにもいう、と古い言い回しですが、区別はありません。しかし、一昔前の製作図面には穴と孔が混在して、どっちが正しいアナだあ〜と、もめたこともありました。
- 油を売る
江戸時代、婦女に髪油を売る商人が、ゆっくりと世間話などしながら商売したことに由来しているといわれます。無駄話に時間を費やする。仕事のあいまに怠け遊ぶ。転じてなまけもの。でも戦国の雄、斎藤道三は油を売りながらひそかに諸国の情報収集をやったとか。おなじ油を売るでも大違いで
- いんちき
ごまかし、不正。いつの世でもいんちき仕事が後を絶ちません。さて、このいんちきなる言葉はもともと静岡県小笠郡の方言で餌を用いない釣り針をいんちきということに発しています。これでつられた魚こそいい迷惑です。
- おしゃか、おしゃか様
ものづくりで不良品、失敗作品を出した時に使います。語源下記の説あります。
- 出した不良品をスクラップとして捨て、代品を作ってごまかし数はそろえるから気づかれずにすむ。このトリックはお釈迦様でも気がつくめ〜と言う説。かなりのこじつけで説得力に欠ける。
- (お逆になる)がなまったという説。
- 鋳物工場で地蔵尊を鋳込もうとして、あやまって釈迦像を鋳込んでしまったから、だめになることをおしゃかになったという。
- 金属製品をはんだ付けするとき、火が強すぎると、はんだが溶けすぎてだめになる。″それを火が強かった″というが、東京の下町言葉では(シガツヨカッタ)と発音、(茨城も同じでは)これが四月八日となり、四月八日は釈迦の誕生会だからしゃれて、おしゃかとなった。まさに落語的発想であります。
- 最後にもっとも信憑性があると思われる説。仏像鋳物師が阿弥陀仏(背中に光背がある)を鋳込むとき、湯が低温だと湯廻りが不充分となり、光背ができないと釈迦仏(光背がない)に似たものとなる。転じて失敗作をおしゃかになる。説得力があるでしょう。
- おやじ
社長、工場長、主任、職長、組長などを敬愛した言葉です。社長のいないとき、″うちのおやじは人情家で″などと、使います。しかし、本人の前では使いません。
- げた
げた(下駄、clog)をかます、またははかすとも。これは高さを増すために敷き込むことを指します。げたは普通には″かいもの″、″まくら″と言います。巷では成績、評価をかさ上げするのも″げた″をはかすという場合もあります。
- げんのう
大型のハンマーです。玄翁は採石用の鋼ハンマーで、頭の両端はとがっていません。名は玄翁和尚が殺生石を砕いたことに由来しているといわれます。
- ショベル、スコップ
一般にshovel、scoopをはっきり区別しないで用いる場合が多い。JIS(日本工業規格)でも区別について説明していない。本質的な相違は肩の形で、ショベルは角形の肩、スコップは丸形の肩を指します。
- せみ
チェーンブロックの和名です。動滑車、定滑車を組み合わせて物を引き上げるのに使います。昔は木製で、その形が昆虫のせみに似ていたことから由来します。いまでも年配の職人はこの名前を口にします。
- 玉かけ
クレーンで物をあげるとき鋼索、鎖、ロープなどをかけること。その作業をする人を玉かけ工と言い、技能検定の試験もあります。玉かけの玉はロープの両端の小さい輪を環(中に丸穴があって輪状の平円形の玉をいいます)と見たか。はっきりしたことはわかりません。
- とんかち
れんが鎚、ケレンハンマの別名です。ケレンハンマとは、れんが積みをこわすとき、れんがに付着した目地をたたき落とすハンマ。または、溶接の時、ビードや付着した湯玉等をたたくハンマを指します。片側はたがねに似て平たく、反対側はとがっています。トンカチの語源は不明。たぶんこのハンマを使って作業するときの音が由来かと推測される。
- トンコツ
廃品のこと。トンコツ屋は廃品商。屠牛場から出た言葉というから豚骨のことか?ポンコツはその訛りです。
- ねこ車
手押し一輪車、または二輪車のこと。語源不明です。
- はんだ(ハンダ)半田
すずのこと。鉛を加えるのは強さを増すためと、重さで取引するから増量のため。盤陀、白鑞とも。福島県半田銀山の産だからとの説もあったり、マレー諸島のバンダ島の名にちなむともいわれます。半田は当て字です。
- ピンからきりまで
品質をいうときによく用います。優秀品から低級品までの意味です。ピンはスペイン語のpunta(点)でかるたなどの1の数、はじめ、第1の意味があります。きりは段落、おわりの意味です。
- ブリキ
昔は金へんに武と力でブリキと読ませました。かなり強引な当て字であります。薄鉄板にすずをめっきしたもので、オランダ語のblikの訛りといわれます。昔イギリスから輸入したれんがはブリキで包装してあったらしい。包装に使っている物は何かと尋ねたらしいが、イギリス人は中身のblik(れんが)と答え、尋ねた人は包装の材質がブリキという物であると解したと伝わっています。かなり疑わしい説でありますが、これを覆す他説は出ていないようです。
- ペケ
関東ではおしゃかと言います。不良品になることです。元金が切れるという義の支那音プウコウ、ポコ(プウは不、コウは句へん多の字)の転じたもの、悪しきこと、失敬なこと、と言う意味があります。また、大言海にはマレー語のペッキ(pergi)、悪い、気に入らない、帰れの意味があり、これが転じたものとあります。こちらが正当といわれます。
- 砲金
Cu90%、Sn10%の合金で、むかし大砲の鋳造に用いたのでこの名称があります。Gun metal blonze 正式には青銅です。
- 滅金の略です。昔のメッキは水銀と金とのアマルガムを塗って火鉢で焼き、水銀を蒸発させて金を残した。水銀に金を入れると溶けて姿を消すから昔はアマルガムを〃金消し〃と言いました。滅金は金消しの意味です。渡金、塗金とも書きます。
- ローレット
学術用語です。英語ではknurling tool、rouletee、円筒状のダイスを工作物に押し当て網目や鹿の子模様に加工するものです。一方、カジノではルーレットで通っています。こちらはばくちの道具、かたやものづくりの道具、形は全く違います。念のため。