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夕刊フジが勝手に審査しました…全国ゆるキャラ大祭典

 ゆるキャラ−地方自治体などがPRのためにつくったものの、あか抜けないデザインやネーミングに「ゆるさ」が漂うキャラクター。そんな全国のゆるキャラ46体が一堂に会する「ゆるキャラまつりin彦根」が25、26の両日、「ひこにゃん」というゆるキャラの故郷である滋賀県彦根市で開かれる。46体も集まるのは、めったにない機会だが、まつりでは順位付けはしないとのこと。ならばと、夕刊フジ編集局が地元PR度や独自性を勝手に審査し、特に秀でた、ゆるキャラをピックアップしちゃいました。

 このまつりは、彦根が生んだ圧倒的知名度を誇るゆるキャラ「ひこにゃん」が「ぜひ、この知名度を地元PRに生かしてほしい」と全国のゆるキャラに参加を呼びかける形で実現した。

 当日は、各キャラが彦根市中心街に開設したステージやブースで地元をPRするほか、ゆるキャラたちとの綱引き大会、ゆるキャラにちなんだクイズラリーが行われる。

 そこで、まつりに集まるゆるキャラたちを、夕刊フジ編集局のゆるキャラ好き記者10人が、(1)地元PR度(2)独自性(3)かわいさ(4)ネーミング(5)ゆる度−の観点から厳正に審査。(1)−(4)は5点、ゆる度10点、計300点満点で勝手に総合ランキングと部門別のナンバーワンを決めてみた。

【かわいさ1位「うながっぱ」】

 37点を得て、かわいさ部門1位となった。名物のうなぎと、地元に伝承があるカッパを掛け合わせた単純な発想ながら、アンパンマンの原作者、やなせたかし氏のデザインだけに「完成度が高い」との評価を得た。

 日本一の暑さを観測した昨年8月16日に発見されたという設定で、地元駅前にはせつなげに温度計を持つ、うながっぱが立っているという。

【独自性1位「やおいちゃん」】

 独自性42点で、独自性部門1位を占めた。加茂ナスをモチーフに美大生が描いたが、「子供が怖がる」「名前はいかがなものか」との非難が殺到。

 商店街でも引っ込めようか悩んだが、このキャラを用いたネット発の漫画が出版され、累計45万部を売るヒットに。コアなファンが商店街を訪れるようになり、活性化に一役買っている。

【特別枠「あおいくん」】

 審査得点こそ伸びなかったが、落選させるには惜しいキャラが「あおいくん」。「胸のAマークのテキトーさがいい」など、独特の存在感がある。

 2006年の政令指定都市化に合わせ、同区出身の漫画家、しりあがり寿氏が葵の葉をモチーフにデザイン。胸に抱くのは特産のワサビをキャラ化した愛犬「ワサビ」だが、説明されなきゃ分からないところも、ゆるさ抜群だ。

【総合5位「かすみちゃん」】

 兵庫県香美(かみ)町の特産マツバガニをモチーフにした「かすみちゃん」が計190点を獲得し、総合5位にすべり込んだ。「単純さがいい」「カニは意外にエプロンが似合う」と記者の意見もさまざま。

 オスの「松葉くん」とペアで12年前に地元観光協会が作り上げた伝統あるゆるキャラで、巨大リボンで女の子をアピール。カニなのに前にも歩けちゃうのが何ともゆるい。

【地元PR度1位/総合4位「パパたこ」】

 兵庫県明石市と淡路島を結ぶ通称「たこフェリー」のキャラ「パパたこ」は地元PR度で群を抜く41点を獲得。合計でも191点で総合4位につけた。「奇をてらわない分かりやすさがいい」とシンプルさがウケた。

 フェリーが第3セクターになるのに合わせ、8体のたこファミリーの大黒柱として8年前に誕生。熱血サラリーマンという設定で、脱メタボが今年の目標だとか。

【総合3位「いしだみつにゃん」】

 202点で総合3位につけたのが、ひこにゃんの生地・彦根のニューキャラクター「いしだみつにゃん」だ。ひこにゃんの敵役、「しまさこにゃん」のボスであり、石田三成をモデルに3月に誕生した。

 ゆるキャラというには鋭すぎる目が異彩を放ち、記者からは「すごく悪そう」「邪悪そうな目がいい」「怖すぎるところがかえってゆるい」と逆に高評価につながった。

 素直になれないが、根は優しく寂しがり屋。豊臣家に殉じた三成同様、義を重んじ、不器用な生き方を貫く。「ひこにゃんが太陽なら、みつにゃん主従は月」と街では説明する。そのニヒルさにほれた女性ファンが主従見たさに全国から訪れるという。

【総合2位「やなな」】

 計207点を得て総合2位に輝いたのが岐阜市柳ケ瀬商店街の非公式キャラ「やなな」だ。「着ぐるみの型を破って新鮮」との声があり、着ぐるみの概念にとらわれないゆるい作りが好評を博した。

 商店街の有志が勝手連的にご当地ソングライターの小島勇司氏に依頼し、「柳ケ瀬ルンバ」とともに7月に誕生。本名は“柳ケ瀬行こう”という意味の「やながせいこ」。アーケードとマーメードをかけた安直な発想ながら、ユーチューブに子供と遊ぶ(というか、こづかれる)動画もアップされ、ゆるキャラファンの心をわしづかみにしている。

 性格は暗く、しょんぼりしていることが多いが、イベントのときに暗いと商店街の人に怒られるので明るく振る舞っているという。

【総合1位/ネーミング1位/ゆる度1位「いが☆グリオ」】

 ネーミング42点、ゆる度80点、計212点の圧倒的支持を獲得。総合1位も加えて3冠に輝いたのが伊賀市の「いが☆グリオ」だ。各記者から「ルックス、ネーミング、存在感とも最もツボにはまった」「思わず絶句する圧倒的インパクト」との賛辞が寄せられた。

 伊賀青年会議所(JC)が上野JCから名称変更されたのに合わせ、6月にJCの榊太基さんが伊賀→イガグリの連想からデザイン。おやじもビックリのメタボ腹だが、小3の男の子の忍者という想定。特技は大食いで、腹には特産菓子の固焼きや伊賀牛が詰まっているという。あの有名キャラに似ていなくもないゆるさも高評価につながった。

ZAKZAK 2008/10/21

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