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日テレ、メジャーリーガー切り捨て…映像配信受けず

元G戦士は見られない…

 日テレが、メジャーリーガーを切り捨てた−。民放キー局で唯一、日本テレビが今季からMLB(メジャーリーグベースボール機構)から試合映像の配信を受けない決断をしたことが分かった。イチローが復帰しても、松井秀が本塁打を量産しても、上原が快投を演じても、日テレのスポーツニュースにはメジャーの試合の映像は流れない。不況の中、莫大な経費を削減するためというが…。

 日テレが放送した巨人Vs広島の開幕3連戦の視聴率は、3日の第1戦が13.3%、4日が12.6%、5日が14.4%(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)だった。昨年のヤクルトvs巨人(フジ)が11.0%の不振。昨年の巨人戦中継の年間平均視聴率も3年連続2ケタ割れの9.7%。それに比べれば、低落傾向がようやく底を打った感がある。

 ただし、第2ラウンド1位決定戦(対韓国)で40.1%をたたき出したWBCの余波を期待していた向きには、物足りない数字だ。プロ野球人気の先は読めないが、そんな状況の中で日テレは大きな決断をしていた。同局関係者がこう明かす。

 「ウチには今年、メジャーリーグの試合の映像が流れることはありません。この不況下で経費節減のため、費用対効果を検討した結果です」

 この関係者の説明では、昨季までNHKは別として、民放の日テレ、フジ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京の5社が共同で、MLBから試合の映像を購入し、1試合あたり1日3分間以内という制限のもと、スポーツニュースなどで使用していた。その契約料たるや、5年で1社あたり総額35億円(1年平均7億円)。日テレは、この高額な契約料に「NO」の決断を下し、3月3日限りで、“イチ抜け”したというのだ。

 日テレでは昨年9月の中間連結決算で37年ぶりに赤字へ転落してから、費用対効果の見直しが急。結果的に他局が驚異的な視聴率を稼いだWBCの放映権獲得にも手を出さなかった。また、斎藤佑樹投手が早大に入学した2007年から5年契約を結んで開始した東京六大学リーグ戦中継も、今年は見送る。

 1年で7億円も節約できるとなれば確かに大きいが、今季の日テレのメジャー関連ニュースで使用される映像は、独自カメラによる試合前の練習風景やインタビューものなどに限られ、試合のシーンは消える。

 日本時間6日に開幕した今季のメジャーは、開幕早々からイチローの復帰戦が注目されるはずで、日テレと縁の深い巨人出身のヤンキース・松井、オリオールズ・上原が活躍する可能性も。このタイミングでのイチ抜けは大きな賭けだ。

 別の民放関係者は「日テレさんの決断は、ウチにとっても他人事ではありません。広告収入が激減している不況下ですから、年間7億円もの料金は削れるものなら削りたいのが本音。あとは会社の経営判断次第としか言いようがない」という。

 もっとも、今季の日テレは巨人戦の地上波中継を昨年比19試合減の26試合にとどめるが、それでも読売グループである以上、他局と違って巨人戦の露出を削るのには限度がある。

 メジャーから国内プロ野球、とりわけ巨人へ大きく舵を切った形の日テレ。WBC中継を敬遠した件では、巨人・渡辺恒雄球団会長が「腹が立つ。全国的に人気を博したものを日本テレビがやらんというのは我慢ならんね」と怒りをあらわにするなど、裏目続きの感もある。

 開幕から秋のワールドシリーズまで松坂、松井秀、上原、イチローら日本人メジャーリーガーが大活躍し、野球の話題はメジャー一色なんてこと、ならなければいいが…。

過去10年の巨人開幕戦視聴率(クリックで拡大)

ZAKZAK 2009/04/07

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