ほしの・あき タレント。東京都出身。１９７７年生まれ。高校時代、雑誌「プチセブン」でモデルデビュー。グラビアアイドルで人気を得てバラエティー番組などで活躍中。女優業も。
賢くて演技派
預け先で病気のふり
ほしのあきさんの愛犬あずきは、イチゴが大好き、といっても、フルーツのイチゴではなく、イチゴの形をしたおもちゃのことだ。「私がイチゴ（のおもちゃ）を投げ、拾ってくる、という遊びがものすごく好きなんです」とほしのさん。
そのことを試すように、ほしのさんがあずきに「あれー？イチゴどこ？」と声をかけると、あずきは「イチゴ」の言葉にすぐ反応し、キョロキョロしながら、おもちゃを探し始めた。そのしぐさは、ちょっと人間っぽい。鼻でにおいをかぎながら下を探すのではなく、目であたりを見回している感じだ。
「普通、犬だったら、においをかいだりするでしょう。でも、あーやって、目で物を探すから、下に転がっていたら目の前にあってもわからないで、素通りすることがあるんです。変ですよね。そこがかわいいんですけどね」
あずきを飼うきっかけとなったのは、知り合いのスタイリストさんからの写メールだという。
友達の深田恭子さん（女優）と愛犬が写っていて「かわいいよー、今だったら、ペットショップにきょうだいのワンちゃんがいるよ」と、メッセージが入った。
「それで、お店に行ったんですけど、一生のことだからと決めかねて帰ろうとしたんです。その時、あー、かわいいと、他のお客さんの声が聞こえて、取られちゃうと思って、決めました」と笑う。
ほしのさんはあんこもの、小豆好きなので、その子犬に「あずき」と名を付けた。
ところで、あずきは、とにかく頭がいいらしい。トイレもすぐ覚え、「待て」と言ったらいつまでも待つ。困ったことは何もないようだが、頭がよすぎて！？びっくりさせられることがあるという。
「食事のために、いつものペットホテルに預けたら、あずきちゃんがまったく動かない、熱はないけど、血液検査しますって獣医師さんから電話がきたんです。あわてて戻ったら、あずきは私の顔を見るなり駆け寄って来たんですよ。みんな、あぜんとしてました。置いていかれたのが嫌で演技したのでしょうね」
ほしのさんは、仕事の現場にも、あずきをよく連れていく。あまり人見知りはしないので、どこでも人気者。それに、あずきはボディーガードでもあるようだ。
「あずきは私を守ろうとしているみたいです。この間も、ロケ中にビニール袋をかぶせられたら、助けようとしてくれて、ワンワンほえたんですよ。こんなに小さいけど、大きな存在です」
（文・星川きよみ、写真・木口慎子）
