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麻生首相 「北方4島の帰属問題が一番肝心だ」
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麻生太郎首相は19日午前の衆院予算委員会で18日に行ったロシアのメドベージェフ大統領との首脳会談に関連し、「北方4島の帰属の問題が一番肝心だ。ロシア領か日本領か、その帰属の問題を解決しなければ、いろいろな作業を進めてもあまり意味はない」と述べ、4島の帰属を確定させる必要があるとの立場を主張したことを説明した。
また、大統領に対し「日露両国の信頼醸成がなければ話は前に進まない。次に会うまでに帰属問題のきちんとした答えを示してほしい」と次回の首脳会談までに回答を求めたことを明らかにした。
質問に立った新党大地の鈴木宗男代表が「4島の帰属が確定しない限り平和条約は締結しないということか」と確認したところ、首相は「言われた通りだ」と述べ、従来の政府方針に変更はないとの考えを強調した。
北方領土問題をめぐっては、首脳会談後に首相が記者団に「向こうが2島、こっちが4島では全く進展しない」と述べたことから、日本がこれまで主張してきた「4島返還」という原則を転換するものと受け取られかねないとの指摘が出ている。