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EPISODE 47 決意
第47回
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EPISODE 49 雄介
第49回
放送日 話数 サブタイトル 脚本 監督
2001年1月14日(日) 第48話 EPISODE 48 空我 荒川稔久 石田秀範

 第0号を倒すため“凄まじき戦士”になることを決意した雄介は、最終決戦を前にして、彼を支えてくれた人々に改めて挨拶をするため、降りしきる雨の中、一人バイクを走らせていた。
 一方、バラのタトゥの女と遭遇した一条は、強化型神経断裂弾を撃ち込み、その存在を海に沈めることに成功する……。
 おやっさん、奈々、みのり、そして桜子に別れを告げた雄介は、一条と共に、第0号の待つ九郎ヶ岳へと向かう。果して、そこで雄介は一条に自らの運命をあずけて、凄まじき戦士に「変身」する……!!

  

 五代雄介にとって、自らその拳を振るって戦うことは何を意味していたのでしょうか……。みんなの笑顔に支えられながら戦ってきた雄介は、遂に最後の「変身」に挑みます!!


 いよいよ、残すところあと2 EPISODEとなりました。
 白い服の男こと第0号、ン・ダグバ・ゼバがもたらす“究極の闇”を象徴するかのように激しい雨が降り続けたEPISODE 47、いかがでしたでしょうか。

   予告をご覧いただいて既にお気付きかと思いますが、豪雨は次第に吹雪へと変わっていきます。この“全シーン雨または雪”というのは「やるとなると確かに簡単にはいかない」のですが、クウガをクウガらしく終わらせる最終章三部作としては、「やはりやることが必然」の展開で、外せない要素でした。
 文芸チームの誰からという訳でもなく、いつの間にか、固まりつつあったこの提案に対して石田監督は、案の定大のり気!
 とにかく石田さんは、やる時はやる人でEPISODE 18〜19のプロット段階でも、「キノコの怪人なので湿度がらみのお話しにしようと思うんですが……でも、流石に全編雨とかは、現場的にキツイから無理ですよね?」という相談に対して、「…………(黙っている)」「…………(やっぱダメですかね)」「…………いいねー!」という人でしたから、当然、こういう返事が返ってくることは予想していました。
 とはいえ、全編雨ということは、毎日のように散水車を呼ぶことになり、また手間もヒマもかかる分、撮影日程もかさむので予算的にキツイことに変わりはありませんでした。準備稿の段階から、その反響(?)は大きく、中止命令も出続けていたのですが、現場の熱意と結束に揺るぎはなく、なんとかクランク・インできました!

   もちろん、インしてからのスタッフ・キャストは、12月の寒さの中、毎日ように雨にうたれたわけですから、それはそれは大変だったのではと思うのですが、後で記録の森さんにその辺を何気に伺ってみたところ「不思議なもんで、かえってみんなイキイキしてましたよ」という答えが返ってきました……(!)。
 いやー、ホントに度々身内をほめちゃうのもなんなんですが、クウガの現場はすごいし熱い! 俺が感動してどうするって感じなんですけど、ホント凄いです。自慢のクルーですね。……すみません、つい興奮してしまいました(^o^)。

   そんなクルーをひっぱる、やんちゃ監督・石田さんが、EPISODE 47から49を撮るに当って言っていた決まり文句が「立つ鳥、跡を濁すぞ」でした。
 ともすると、ただの乱暴者の無責任発言にもとれますが(笑)、なにせ、全編雨降らしを受けて立っちゃう人ですから、そこはクウガを創ってきた者としての確かな思いがあったようです。
 その一端を、アバン(オープニングタイトルの前のシーン)で襲われる「街」に関する打合わせの席上で実感させられました。
 究極の力を持ち、グロンギの中でも特別な存在であるダグバだから、街中の人々を事もなげに皆殺しにするシーンにしなければ、ということで、撮影所のオープンセットに、その「街」の一角が再現されることになったのです。結果的には、予算的な問題で石田さんの構想の半分の規模に縮小せざるを得なかったのですが、その構想が具体化されたセットの初期図面には様々な建物の他に、なんと「歩道橋」まで描き込まれていたのです……!!
 歩道橋を建てようとしていた男、石田秀範。恐るべし…………。
 でも、このことから「立つ鳥〜」という言葉のウラには、石田さんのそうした“究極のやる気”と“広がるイマジネーション”が隠されていたことを思い知らされたのでした。

   ちなみに、ダグバが特別な存在であることは、その名前の中にも示されています。
 階級を現わす最初の部分が「ン」なのは最強プレイヤーであることを、属性を現わす最後の部分が、「ゼバ」なのは、“特別なバ”であることを意味しています。もともと「バ」は昆虫の怪人(Bugの頭文字)を示しているので、こうなりました。個人名を現わすダグバはクワガタムシ=stag beetle のもじりとなっています。

 さて、そんなダグバが立っていたラストシーンの場所、どこだかお分かりになりましたでしょうか。なんとなく見覚えのある像があったのは……(録画されている方はEPISODE 1を見直してみて下さい)。

   てなことで、また来週! 高寺でした。

※毎回、番組放送直前に入る5秒間の告知スポット(ジャンクション)、これまでは月毎に変わっていたのが、今月は週毎に変わります。ですから、7時58分から出来ればお見逃しなく!

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