音声ブラウザ専用。こちらより記事見出しへ移動可能です。クリック。

音声ブラウザ専用。こちらより検索フォームへ移動可能です。クリック。

NIKKEI NET

音声ブラウザ専用。こちらより記事見出しへ移動可能です。クリック。

和牛商法、社長ら逮捕 詐欺容疑、全国で387億円詐取か

 牛飼育販売会社「ふるさと牧場」(東京・港)が和牛のオーナーになれば高配当が得られるなどとうたい、不特定多数の会員から出資金を集めたとされる事件で、警視庁生活経済課は7日、同社社長の相田勇次容疑者(78)ら6人を詐欺の疑いで逮捕した。相田容疑者は容疑を認めており、これまでの調べに「金集めが目的。牛はどうでもよく売買相場も知らない」と供述したという。

 相田容疑者らは1995年から2007年にかけ、全国の個人投資家ら約1万4000人から約387億円を詐取した疑いが持たれている。そのうち約160億1000万円は返還されたが、約8000人に約226億8000万円が未返還という。生経課は「自転車操業」の状態で資金集めを続けていたとみている。

 同社は数年前から飼育委託先の農家との間で代金の未払いでトラブルになり、03年4月以降は1頭も牛を保有していなかった。投資家に対しても、飼料価格の高騰やBSE(牛海綿状脳症)問題による経費の増加などを理由に配当が滞り始めていたが、出資は募り続けていたという。(13:54)

社会 | おくやみ