自然界の報道写真家・宮崎学(みやざきまなぶ)59歳。
40年間にわたり、野生動物の姿を撮り続けている。1990年には、写真集「フクロウ」で、動物写真として初の土門拳賞を獲得した。
その被写体は幅広くかつ独特。例えば「洗剤キャップを背負ったヤドカリ」や「食品添加物が原因で病気になったタヌキ」など、人間が出すゴミの影響を受けた野生動物の姿。また「温泉街のテラピア」や「歓楽街のアライグマ」など野生化した外来種の実態など。
そんな彼の作品の根底にあるのは「人間と動物のより良い環境」は何かということだ。
現在、宮崎は日本全国を飛び回っている。都会に赴けば、意外な場所で逞しく生きるハクビシンやヌートリアの姿にレンズを向け、地元・中央アルプスではツキノワグマの知られざる実態をスクープする。フィールドワークを追いかけた四ヶ月、そこには「人間と動物の共存」について思い悩む宮崎の姿があった。
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『動物写真家』って言われるのは大嫌いね。
『動物…』というのは、
すごく狭く限定して
モノを見ているようでしょう。
僕はそういうつもりじゃないからね。
結局は、人間が裏にいるよね。
(都会にネズミはいた方がいい?)
居た方がいいでしょ。
いることがクリーニングだから、環境の。
そのへんのバランスがね…。
ネズミばっかりになっても困るし、
いることを考慮し上での生活って
僕は必要だと思うのね。
(自ら「お金にならない」という仕事を、
何でやってらっしゃるんですか?)
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好きなこととやれてさ、
人生こんな幸せなものはないぜ。
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みんな時間をね、自分の時間を、
金で買われているじゃない、世間は。
俺は逆よ。
時間を自分で買っているわけよ。
とりあえず家族を養ってさ、
最低限な生活が出来る幸せってあるのよ。
すっごく新しくて見たこともない写真のなかで、
緊張感があるんだけどクスって笑わせること、って
とても大事なんだよね。
写真表現者としては、
そういうのを撮りたいですよね。