日本映像学会第34回大会 2008

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日本最古の劇場公開アニメーション作品『なまくら刀』と『浦島太郎』の上映とその発見の意義 発表者:渡辺泰(日本アニメーション史)+松本夏樹(映像文化史、図像学)

幸内純一作品『なまくら刀』北山清太郎作『浦島太郎』大正時代の日本アニメーション草創期のフィルム2巻を2007年夏に大阪で発表者の松本が発見した。幸内純一作品『なまくら刀』は大正6年6月30日、浅草帝國館で『塙凹内名刀之巻』の題名で公開されたもので、現存最古の劇場公開コマ撮りアニメーション作品である。次の北山清太郎作『浦島太郎』も大正7年公開の作品で、いずれもこれまで現存する最古の劇場公開アニメーション作品とされてきた北山清太郎作『太郎の番兵 潜航艇の巻』に先行している。

  本発表ではこの2作品の発見の詳細を明らかにすると共に、同時代の活動写真映写機による手回し上映を試みる。またこの2作品発見の歴史的意義を、日本アニメーション史の第一人者である渡辺泰の考察によって明らかにする。

企画:関西支部

関連:京都国際マンガミュージアム

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