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大正時代の日本アニメーション草創期のフィルム2巻を2007年夏に大阪で発表者の松本が発見した。幸内純一作品『なまくら刀』は大正6年6月30日、浅草帝國館で『塙凹内名刀之巻』の題名で公開されたもので、現存最古の劇場公開コマ撮りアニメーション作品である。次の北山清太郎作『浦島太郎』も大正7年公開の作品で、いずれもこれまで現存する最古の劇場公開アニメーション作品とされてきた北山清太郎作『太郎の番兵 潜航艇の巻』に先行している。
本発表ではこの2作品の発見の詳細を明らかにすると共に、同時代の活動写真映写機による手回し上映を試みる。またこの2作品発見の歴史的意義を、日本アニメーション史の第一人者である渡辺泰の考察によって明らかにする。企画:関西支部